茶飲み話・500円玉
新500円硬貨が11月1日から発行された。旧硬貨と大きさや図柄は変わらないが、コインの表面が金、銀2色の色分けになったという。新規発行の理由は偽造防止だが、デジタル通貨に移行し現金の重要性が薄れる昨今では、あまり意味がないと思う・・・。硬貨にも表裏があるらしい。一般的に金額が大きく表記され、製造年が書いてあるほうが表だというが、日ごろ硬貨などまじまじ見ないので特に意識などない。
現在わが国では500円玉などのコインは政府発行だが、紙幣は日本銀行発行で2分されている。そこであらためて硬貨を良く見ると、裏には日本国と刻印がある。いっぽう紙幣には日本銀行券とだけの記載で日本国の文字はない。なぜ紙幣の発行が日本政府でなく日銀なのか非常に疑問であるが、その理由については歴史的に謎の部分が多いようだ。でも今後デジタル通貨に統一されると、政府と日銀のどちらがその発行元になるのか議論されるかも?
中央銀行という立場の日本銀行は独立行政法人であるが株式を発行していて、基本だれでも株主になることが出来る。現在その株は東証に上場されており、一株2万7千円ほどで一般人も買える。でもその流通量はごくわずかで、大半の株は日本政府保有だが、本当は海外のロスチャイルドなど巨大金融資本が大株主という噂もある。日本銀行は株主名簿の詳細は公開しないので、実状は分からない。
「おい!とタバコをくわえ万札を手渡す」するとホステスは笑いながらそれを丸め、ライターで火をつけ男の口元に。こんな成金達の悪ふざけが、札束の飛び交った昭和のバブル期に、銀座のクラブで流行ったことがあった。でもこの行為は罪に問われない。紙幣発行は政府でなく法人の日銀なので、焼こうが尻を拭こうと所有者の勝手らしい。ところが硬貨は違う、傷つけると法律で罰せられる。
現在1円玉でも故意に損傷した場合、法律では1年以下の懲役と20万円以下の罰金と定められている。子供の頃に八幡神社の参道を横切る京成電車の線路に1円玉を置き、ペッタンコにつぶれた玉を友達に自慢したあの行為が、20万円の罰金とは・・・。(いいじゃねえか、どうせ俺の1円なんだから。万札燃やすほうがもっとヤバイでしょう!勝田陶人舎・冨岡伸一)
選挙
茶飲み話・選挙
先日衆議院選挙が行なわれ、結果は自民党の単独過半数獲得で前回と大きく状況が変わることはなかった。しかし野党は立憲民主党が議席を減らし、そのぶん維新が議席を増やした。とくに印象に残ったのは、立憲の看板議員でもあるしゃべりな辻本議員が落選したことである。彼女は選挙前「私は選挙に強く、ブッチギリの当選」と豪語していたが、結果は維新の対立候補者に破れ、比例区でも落選した。
「もういい加減、検察に任せるべきモリカケから離れ政策論争しろよ。なんのために高い給料もらっているんだよ」と国会でのテレビ中継を腹だたしく眺めた人は、私も含めて多くいたと思う。特に先頭に立って声高にわめいていたのが辻本議員であった。モリカケ問題では「人一人が死んだ」と主張する立憲だが、長きにわたる執拗な追及が、逆に彼を精神的に追い詰めた可能性もある。私は国会とは尖閣問題その他、大所高所から山積する難題を議論する場だと思う。
また今回選挙後にネットで大きな話題になっているのが、TBSで放映した大田光の「選挙特番」である。確かに彼の配慮のない言動は度を越していた。ひごろ政治に無縁な、お笑いタレントが立場もわきまえず、有権者が足を運び1票を投じた「おらが先生」をおちょくる。そのうえ落胆する議員の弁明をさえぎり、「ご愁傷様」では本人はもちろん選んだ有権者の怒りは収まらない。
大田光にメインキャスターの大役任せれば、このような結末になるのは最初から百パーセントわかっていたはず!とあい方の田中も語っている。周囲の反対を押し切っての、この人選はTBSの社長じきじきの発案だという。すると全ての責任は社長個人にあるはず。社長は今すぐ当該議員に侘びをいれ、責任を取って辞職すべきである。国政選挙は議員にとっては命がけ、エンターテイメントではない。視聴率を上げたい一身で、社長自ら企画した特番がこのレベルではTBSも終わりだな・・・。
「口は禍の元」と昔よく聞いた。「男はだまってサッポロビール」の三船敏郎。「不器用ですから」言葉少なげ高倉健の時代はよかった。以前日本男児には寡黙の美学があった。我々が子供の頃は饒舌だと「男はペラペラしゃべるな」と母親によく注意された。それが関西から漫才ブームがやってくると、しゃべりな男がもてはやされるようになる。饒舌も極まって毒舌になれば人は離れていき、負け犬の遠吠えに代わる。(勝田陶人舎・冨岡伸一)
百均鳥
茶飲み話・百均鳥
「こんな物まで百円で買えるのか?これでは一般店舗は死ぬしかないな」と感激するやら、あきれるやらだ・・・。船橋駅近には、百円ショップ・ダイソーがある。この店舗はワンフロアーが広く8階建てなので、生活雑貨や菓子などの品揃えが豊富。そこで私も毎朝飲んでいる抹茶が玉になるので、先日「茶漉し」を探しにここ訪れてみた。するとキッチン用品コーナーで簡単に手に入りニッコリ。これで晴れて「百均鳥・ひゃっきんとり」の仲間入りと苦笑もした。
近年は物品や飲食費などが安くて助かる。先日もサイゼリヤにいったら、そこそこの白ワインと本場の絶品プロシュートを食べて、たったの千円である。チマタで言う「サイゼの千ベロ・千円でベロベロに酔える」これは真であった。ファッションはユニクロ、千円床屋に通い、好きなミュージックはスマホで取り込む。それに学びたければ、本はキンドル。ユーチュブでは全てのジャンルで一流講師の講演が無料で受けられる。
「日本は物価が安く、サービスはタダで、安全だし最高だわ」これは来日する観光客の本音である。でもこれって褒め言葉ではない。以前日本は観光資源は豊富だが物価が高いので、欧米人はもちろんアジアからの観光客なども殆んど寄り付かなかった。でも現在では長期デフレの結果生活費が安くなったので、コロナが収束すれば観光客が日本に押し寄せてくる。あげくは不動産を買いあさり、住むことをもくろむ中国人も増えそうだ。
30年前は人口の多い団塊ジュニアが受験で、どこの大学も狭き門であった。そのため受験に失敗した学生の一部はアメリカに留学し、語学学校は日本人で溢れるという現象が起きた。その頃の日本は物価高だが、庶民の給料も高く地方から東京の大学へ通う費用で、アメリカ留学の経費が賄えた。でもそのご長期に渡りアメリカの物価は上がり、日本は下がったので、今ではサラリーマン子弟のアメリカ留学など高嶺の花である。
日本人が皆で物価の安いデフレ時代に慣れると、知らぬ間に日本から生活費の高い海外に出られなくなる。それは私の青春時代に戻るということだ。当時は欧米の物価が高くそのうえ1ドル360円であったので、海外留学などほとんど考えられなかった・・・。百均で買い物し、皆で倹約すればするほど金は回らず、庶民は貧困になる。(消費税など廃止し、アメリカ人のようにカードを使い、浪費すれば景気が良くなる。勝田陶人舎・冨岡伸一)
マイムマイム
茶飲み話・マイムマイム
「マイムマイムと書いて、この曲を知らないと答える人はまずいないと思う」。10人集まればそれぞれに、青春時代のトキメキがあるはずだ。この曲はイスラエルのキブツ(集団農場)で生まれた。あまり雨の降らないこの地で、井戸を掘るとまれに水脈にあたる。すると歓喜した人々が手をとりあって叫び、周りで踊ったのが最初らしい。前進しながらマイムマイムと4回連呼するマイムというのはヘブライ語で水という名詞で、そのあとに続く何を言っているのか分からないラッタンタンの部分は、「ベッサソン」で幸せという意味だそうだ。
この曲について個人的な記憶をたどってみると、それは高校二年生秋の文化祭の日であった。通っていた市川高校は、当時まだ共学になる前で私立の男子校である。そこで市内に数校あった女子高生と交際している生徒も少なからずいた。すると文化祭ともなれば、多くの女子が来校する。お目当ては広い校庭で開催されるイベントで、皆が楽しみにしているマイムマイムのフォークダンスである。
しかし私はこの輪の中には入れず、遠くからただ傍観していた。別に女子と手を繋ぐことに抵抗があったわけではないが、あえてそうしたくない自分がいることに、その時にはっきりと気づいたのだ・・・。そこで友人と顔を合わせぬように裏門から通りに出ると、自宅に帰る方向を目指した。そして何度か立ち止まり振りかえるが、歩みは止めずにいた。マイムマイムの旋律は徐々に小さくなり、やがて鳥のさえずりに代わった。
「若きウェルテルの悩み」ゲーテのこの小説は青年ウェルテルが婚約者のいる女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いている。この本は出版当時の18世紀ベストセラーとなり、主人公をまねて自殺者が急増し、「精神的インフルエンザの病原体」とまで呼ばれていた・・・。このウィルスに一度感染するとコロナのように、その後遺症にしばらく悩むことになる。リアルな恋愛よりも、片思いのロウソクの炎の方がましだと。
観念的に人生や恋愛を捉え、思い悩む若者の話など最近あまり聞かなくなった。若い人たちの恋愛感情は当然時代によっても変化する。われわれの世代とは違い、子供の頃から学校でも男女分け隔てなく接しているので、異性を意識する感情は昔より希薄になっている。文学書を抱え、恋愛感情を押し殺してもがく、マイムマイムの胸キュン青春など、今では閉じられた本の中の一節であるのか?(勝田陶人舎・冨岡伸一)
電磁波
茶飲み話・電磁波
「まったく、日本を取り巻く隣国はろくな国がないですね」西に南北朝鮮と中共、北にロシア、東にアメリカと陰謀と独裁にまみれた国々ばかりです。表面上は友好的にふるまう米国とて、一皮向けば何を考えているのか分からない。かつて台頭する日本を太平洋戦争に導き原爆投下して壊滅させ、70年たった今でも軍事的に実効支配をしている。そのため日本政府は独自外交など展開できずに、厳密には米国の属国としての地位に甘んじる。
先日ロシアでは選挙があり、プーチン大統領が望めば半永久的に大統領でいられる法案が可決してしまった。同時に現状の国土を変更しない領土法案も承認されたので、北方領土が日本に返還されることはほぼなくなった。もと「ソ連国家保安委員会KGB」出身のプーチン大統領は恐ろしい。秘密警察に所属した経験を活かし、自分の政敵を収監して拷問や脳にダメージを与える機器使用など、独裁政権の確立を確固たるものにしている。
「ハバナ症候群究明へ」の記事が最近読売新聞朝刊にのった。最初はこの聞きなれない言葉の意味がわからなかったが、米国国家機密を担当するCIAの職員らが、ある日突然、めまい、頭痛、耳鳴りにおそわれ、脳損傷に至るケースがあるという。原因は分からなかったが、近年ロシアが長年研究していた電磁波による特殊な武器使用によるものだたと明らかになった。この疾病は最初にキューバのハバナ米大使館で報告されたので、ハバナ症候群と名付けられたという。
電磁波といえば工房近くには高圧線の鉄塔が連なり、近隣の家々では電磁波発生による健康被害などないのかが気にかかる。でもこの鉄塔が老朽化によるものか、数年前に突然より高い鉄塔に替えられた。やはり一部の人が心配するように、高圧線の発する電磁波は健康に良くないのではという疑問もわいた。むかしは高圧線の真下では建物が建てられなかったが、最近では建設許可が下りるらしい。でも線の切断など皆無ではないと思うので二の足を踏む。
眼に見えない電磁波を照射され、気がついてみたら廃人になっていたなどということがありえる。アメリカでは政府の関係者など、すでに200人以上の被害事例が報告されていて、頭痛などの後遺症に苦しむ人もいるらしい。全く中国由来のコロナウィルスの次は、ロシアの電磁波攻撃による脳疾患!そして空からは北朝鮮のミサイルが落ちてくるかも?世の中ハイテク社会になると眼に見えない様々な危機がやってくる。(勝田陶人舎・冨岡伸一)