茶飲み話・メープルリーフ金貨

 

最近のように世の中が混乱してくると、唯一の安全資産であるゴールドに関心が集まっている。でも多くの日本人はまだ積極的にゴールドを購入する行動には出ていない。前回のブログでは銀座田中貴金属の開店前の写真を掲載したが、まだ整理券を出すほどでもなく平静を保っている。でも日本人の習性として、ある日突然皆で動き出すので注意も必要だ。トイレットペーパーと違い金貨などは数が少ないので数日で品切れになる。

だからと言って値上がりを続けるゴールドを今から積極的に購入することを推奨するわけではないが、年金資金の3割程度はゴールドで持つことは極めて重要である。これからやって来る高インフレは老後資金を大きく毀損する可能性が高く、株式投資などを行わない年金生活者にとっては、最も確実な資金防衛手段である。数年前には証券会社で買える「1540金の果実」などのゴールドETFを紹介したが、現在ではゴールドの現物に勝るものはない。

ではゴールドの売却はいつなのか?という問いにはお金がどうしても必要な時!という答えになる。ゴールドは基本右肩上がりで価格が上昇していくので、高くなって儲かった!と思って売却するとあとで後悔することになる。私自身「あの時もっと買えばよかった」「あの時売らなければよかった」の連続で今日まで来ている。あの時もし300万円ほど金塊買っていれば、今頃大金持ちになっていた。

40年ほど前にまだ茅場町にあった田中貴金属でメープルリーフのハーフコインを100万円買ったら33枚もあった。当時の価格は一個3万円だったが、今では25万円ほどになる。その後数年持って売却したので殆ど利益は出ていない。しかし記念にと一個だけ持っていたが、それも五年前に8万円で売却した。でもそれからのゴールドの値上がりは目を見張るものがある。

「ずいぶん昔のコインをお持ちですね!」「え、何でわかるのですか?」と最後のメープルリーフコインを売りに行くと、女性の店員さんが笑みを浮かべて答えた。「ほら、エリザベス女王のお顔がこんなに若いでしょう」。「そうなんだ」メープルリーフの図柄など変わらないと思っていた私が無知でした。(あの時のコインを売らなければ皆に自慢できたし、儲かったのに残念!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・偽物

 

おとなり中国では不動産バブルの崩壊や、習近平の愚策により今未曽有の経済不況に見舞われている。街には失業者があふれ、若者は大学を卒業してもフードデリバリーの仕事すらなかなか見つけられないという。でも無借金ならまだましで、下落を続けるタワマンなど不動産に、多額の住宅ローン組んだ人達には地獄の借金返済が待っている。なにしろ中国では自己破産制度がないので一生苦しむことになる。

「えー、これも偽物か、勘弁してくれよ高額で買ったのに!」日々の生活が困窮してくると、以前から所有しているゴールドアクセサリーなどを換金する人がっ増加する。でも18Kだと信じて買った太めのブレスレットを、貴金属店に持ち込み売りに出すと、これは贋作と言われ中からは砂が出てくる。また細めのネックレスは金の含有量が少ないか、比重が同じタングステンのメッキだという。購入した店に持ち込んでも当店は関知しないの一点張りらしい。

彼らは金になれば平気で人をだますし、「だますより、騙される方が悪い!」という文化で生きている。これは何も共産中国で始まったわけでなく古来よりの中国の伝統なので、彼らは血縁関係やごく身近な近親者しか信用しないのだ。もし近々共産党支配が崩壊して、新しい政府が誕生しても、首がすげ代わるだけで彼らの価値観が変わるわけではない。中国にいる限りは賄賂、汚職、偽造などから離れることは出来ないのだ。

そこで最近では中国人が自国の貴金属店を信用せずに、外国資本の貴金属店に客が集まっているという。紙幣の価値急落によりゴールドを買い求める客も多いようだが、これらの店には終日長い列が続きダフ屋までいるらしい・・・。いま中国政府はアメリカのドル基軸通貨から離れるために、ドル国債を売って世界中からゴールドを買い集めている。これが最近のゴールド価格上昇の一因にもなっていた。

そして国民にもゴールド買いを推奨しているが、これはいざとなれば彼らからは強制的に没収すればよいという思惑がある。基本共産主義は私有財産を認めていないので、自宅すら所有できないのだ。今問題のタワマンも使用権があるだけで、百年たてばまた国家にお返ししなければならない・・・。(写真・3月22日、銀座田中貴金属のオープン15分前の店頭、すでに7人の人が並んでいるが、まだこの程度なら大丈夫だ!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・無条件降伏

 

我が国が太平洋戦争でアメリカに完膚なきまで打ちのめされ、彼らに押し付けられたのが無条件降伏である。無条件降伏とは相手の求める事に条件を付けずに従うことだが、平たく言えば奴隷にされる一歩手前の状況である。戦後通訳として米国との外交交渉に奔走した白洲次郎が「我が国は戦争に負けたが、奴隷になったわけではない」とマッカーサーに毅然とした態度で言い放った。

戦争で日本人の恐ろしさを痛感したアメリカは、日本が二度とアメリカを脅かす存在にならぬよう、一方的に押し付けてきたのが独立国としては成立しない、今の日本国憲法である。平和憲法とされるこの憲法は軍隊を持たず、他国に攻められても防御すら出来ない。その代わり日本に駐屯して、国防はアメリカが行うと約束して結んだのが日米安保条約でる。でも実際には今は自衛隊が存在するが、これは厳密にいえば憲法違反でもある。

「アメリカは日本を守る。しかしアメリカが攻撃されても、日本はアメリカと共に戦う義務はない。こんなの不平等だろう!」とトランプ大統領は言及した。しかしその不平等条約を強要したのはアメリカ自身なのである。確かにアメリカに守ってもらえば無駄な国防費もいらず、経済発展のためにそっくり予算を使えるので、我が国にとっても都合が良かった。おかげで今の日本は世界でも指折りのインフラが整った先進国になった。

「いまさら急にそんなこと言われてもねえ!」とは日本人の一般的な感情だが、戦後もはや80年も経過すれば歴史も形骸化する。でももし米軍が日本から出ていけば、今の自衛隊の規模ではとてもロシアや中国に対抗できない。ウクライナのように突然攻め込まれたらなす術はない。親中議員のように習近平と、話し合えば分かり合えるなどは絵空事でしかない。日本も抑止力のために核武装も必要かもしれないのだ。

トランプ大統領の再選によりアメリカは自国第一主義を掲げ、今まで行ってきた世界の警察としての役割を放棄しはじめた。すると当然世界各地に置かれた米軍基地を引き上げ、紛争には成るべく関わらない方針をうちだす。そして中国人は今でも徹底的に反日教育をし、日本への憎しみを抱く人が殆どだ。そのような人々に少しでも弱みを見せればすぐに侵略される!(日本の国防を真剣に考える時がやってきた。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・テスラ

 

あれだけ騒がれていた地球温暖化の原因とされていた二酸化炭素削減問題が、トランプ政権の誕生により全く話題に上がらなくなった。地球の温暖化など二酸化酸素の問題ではなく、単に周期的に起こる太陽活動の強弱が主因であるのだ。日本でも歴史を眺めれば時代ごとに温暖化や寒冷化が繰り返されており。なにも最近始まったことではない。それを一部の悪徳指導者たちがスイスのダボスに集まり、金儲けの道具に使いたいと画策した。

そしてその最たるものが電気自動車EVの推進である。電気自動車は二酸化炭素を排出しないので、環境にやさしく理想的な車であると宣伝された。そしてたとえハイブリット車であっても、ガソリン車は作るべきではないとのコンセンサスが広がる。でも実際に電気自動車が普及すると数多くの欠点が指摘され、今ではガソリン車との併用が理想という考えが高まっている。

「テスラ車の販売が急速に落ち込む!」というニュースを耳にすることが多くなった。あれほど躍進していた電気自動車テスラが売れないのだ。主な原因はEVのバッテリーは耐用年数が短く、数年で交換が必要になる。バッテリーは高額なので買い替えには出費がかさみ、もし車を下取りに出しても価格が安く、とても採算にあわない。それに電気自動車は充電に時間もかかり、設置場所も少ないので遠距離の移動には全く役に立たない。

今ヨーロッパやアメリカでテスラのボイコット運動が起こっている。トランプ政権で改革を断行するテスラの社長イーロンマスクが過激で、多くの批判を浴びているからだ。あまりにも情け容赦ない首切りや、抑圧的な手法に怒る多くの人々がテスラ車の不買運動を行っている。そのためテスラ車の株は急落し、彼の資産も大幅減少した。世界一の金持ちと言われるマスクも、このままではその地位を失う可能性もある。

発足して2か月経過するトランプ政権だが、強引な和平交渉や関税政策などが各国の反感を生み、深刻な対立を生む可能性も強い。私は元来トランプ支持者であるが、ここまで過激に事を進めると空中分解する可能性も高いと感じている。増々混乱する世界情勢の中で、我が国もただの傍観者ではいられないのではと痛感する。(乱気流に巻き込まれるのでゴールドを懐に入れ、シートベルトはきつめにお締めください!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・黄金の国

 

最近のように世界中が混乱してくると、不安に駆られる人々の関心が増すのが最も安定した資産のゴールドである。世の中が平穏無事で経済が安定していれば、持っていても金利のつかないゴールドなど全く注目されない。銀行預金にすれば多少の金利を頂ける。ところが社会が混乱してインフレになると、ゴールドの値上がりの方が預金や国債の金利より高くなるので、資金がゴールドの方に流れてくる。

昔の我が国は世界に冠たるゴールドの産出国であった。それが今では日本各地にあった金鉱山は戦後徐々に閉山され、現在は鹿児島県の菱刈鉱山のみになった。近年我が国は工業が発展し、経済的に豊かになったため過酷な鉱山労働などは嫌われ、いつしか金鉱山は歴史の中に消えていった。でもその中にはまだ金が眠っているのに、放置された鉱山もあるのだ。

「黄金の国ジパングが復活か!」忘れ去られた過去の扉を再び開こうとする企業が現れている。それもカナダやオーストラリアの鉱山会社である。彼らは日本各地の鉱山跡を巡り詳しく調査を始め、鉱山の権益を手に入れるために動いている。このままでは呑気な日本人を差し置いて漁夫の利を奪われかねない。今以上に金価格が上昇すれば日本の金鉱山も息を吹き返す可能性も高いのだ。

実は大量の金が貯蔵されている場所がある。それは海である。海水の中には多くの金が溶けていて、もしそれを取り出せば莫大な利益につながる。しかしその含有量少なくとても採算にあわない。でも深海火山近くの熱水口から噴き出す湯から直接に金を回収すれば、効率よく金が回収できる。しかし今まではその方法が分からなかった。

ところが最近東京大学の研究チームが伊豆諸島の青ヶ島近海の熱水口から効率よく金を取り出す方法を開発した。ヨードを塗ったネットを吹き出し口に置くと金の粒子が付着するらしい。そこで現在、青ヶ島は新たな金採掘場所として注目されている。いずれにしても温泉の豊富な我が国にはまだ大量の金がねむっているはずである。(最近私は高くなったゴールドよりも、昔栄えた金鉱山に注目している。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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