茶飲み話・老化
「老化を止める画期的な新薬の誕生!」皆さん朗報です。先日民放のテレビ番組「カズレーザーと学ぶ新知識」で老化を止めるワクチンが、順天堂大学の研究チームによって開発されたとの報告があった。なんでもこのワクチンは老化細胞を除去し、各種の成人病に対する効能があるらしい。5年後をめどに登場するこのワクチンを接種すれば、寿命は120歳まで延びるという。
すると団塊世代が80歳になりこのワクチンを接種すればそこで老化は止まる。そしてその状態が40年間も続くことになる。このワクチンを接種するかどうかは個々人の意思に委ねられるが、もし私がそれを選択したら人生設計そのものを根本的に考え直す必要が出てくる。なにしろ経済的にもあと45年間も生き延びる蓄財をしていない。
とうぜん国は年金支給を続ける原資が潤沢にあるわけでなく、生活費の捻出は個々人でどうぞ!ということになるだろう。リッチな人は120歳まで人生を謳歌し、貧困層は何もできずに天寿を全うすることになる。これによりまた新たな格差が生まれるのだ。そのためワクチンはできたが生活保障など社会制度が追いつかず、法整備にも時間がかかるらしい。
もう20年以上も前、あの金さん銀さんが90代でタレントになり、高収入を得ると「そのお金何に使うんですか?」という問いに「老後のために貯金します」と答えたが、120歳まで生きるこれからの90代は、まだまだ現役で金さん銀さんのように蓄財に励む必要がでてくるかも?
私が小学3年生のおり、父親が結核を患い2年日間闘病したが、このときにパスやストマイといった抗生物質が新規登場し、結核が不治の病でなくなった。もしこの時に抗生物質がなければ、私の人生もかなり悲惨なものとなっていたとの自覚がある。医学の進歩は人の人生を大きく変える。(時代は今までの人類が経験したことのない未曾有の変革期に突入した。勝田陶人舎・冨岡伸一)
世間
茶飲み話・世間
「さて今日は何の話題を書こうか?」などと思いを巡らせど、一向に頭に浮かばないこともある。そんな時は素直に漠然とした思考そのものを記述すれば良いのでは?ということで、今突然思いついた「世間」について綴ってみたい。世間とはインド発祥の宗教用語らしいが、現在では世の中や自分の交際範囲を示す言葉となっている。
「そんなことするとお前、世間様に笑われるよ」とは子供の頃、母親の口癖であった。でも私にはこの言葉の意味が今いち良くわからなかった。世間に様をつけ「世間様」、あるいは人に様をつけ「人様」とは母親が常に周囲の人々に配慮し、気遣って生活してきた証であると想う。しかしこの言葉は東京方言の一つだというので、母親のように東京のど真ん中で、隣近所密に生活してきた風習だったかもしれない。
子供のころ粗暴だった私は毎日のように近所の子供達とバトルし、生傷がたえなかった。そのつど赤チンを塗って終了なのだが、時々度が過ぎて深手を負わせることもある。すると母親はすぐに謝りに出向き詫びを入れる。そして立ち戻ると「人様に迷惑をかけるな、世間様に申し訳ない!」とコンコンと説教された。
いまでは世間様、人様などの謙譲語を口にする人もほとんどいなくなった。都会では長屋からマンション、そして億ションに建て代わると、隣に住む人との距離もどんどんと遠くなる。そして中国人などの外国人も多く居住すれば、世間様どころか挨拶もニイハオで、どこの国に住んでいるのか錯覚することがあるかも?最近首都圏の一等地がどんどん外国資本に買われている。
「ニイハオで思い出した」。先日中国のトイレ事情として紹介されていた記事を読んで笑った。一般的に中国の公衆トイレには壁もドアもないらしい。ただ和式便器が横に並んでいる。尻をめくり用をたす姿がお互い丸見えという。ニイハオと挨拶するので、これをニイハオ・トイレと呼ぶらしい。(秋深き隣りは何をする人ぞ。勝田陶人舎・冨岡伸一)
民度
茶飲み話・民度
民度とはその国の国民の文化水準、マナー、行動様式などの成熟度合いを表す尺度である。近年日本人の民度向上が著しい。コロナ後にやって来た多数の外国人はおろか、私自身が痛感するのだから間違えない。10年ほど前まではペットの落し物も道路わきに時々見られたが、最近は犬を飼う人も減ったのか?見かけることはまれだ。側道にはゴミの散乱も少なく、落ち葉や吸殻が時々確認できる程度である。
「なにしろ街が静かで、清潔で、無臭になった!」私の子供の頃はもっと全てが乱雑である。砂利道を歩けば大声で叫ぶ子供の声、クラクションの音、側溝からの異臭、イヌの落し物など枚挙にいとまがない。それが今では下水が整備されてドブの臭いは消え、穴の開いた道路につまずくことも無い。交差点には信号機や横断歩道があり、人々は交通ルールをよく守る。そして家庭ごみも細かく分別され資源として回収される。
これらの変化は長年の行政指導もあるが、家庭や学校教育によるところが大きい。日常生活における人に迷惑をかけないためのルールが徹底し、それを遵守するのが日本人という認識が確立した。そのため赤信号では横断しない、列を作って割り込まない、ゴミのポイ捨てはしない、スイマセン、アリガトウなどの掛け声、コロナが収まっても外出時はマスクをするなどいくらでもある。
でも乱雑な人間関係で成り立っている外国からくる人々には、これらの日本人の当たり前の行為に違和感を覚えるらしい。摩擦が少なく機能的な社会であるが、なにか不自由で堅苦しいと感じるようだ。同じく乱雑な昔の日本社会で育った私たち世代は、彼らの気持ちは理解できる。しかし単純に比較すれば現在の対人関係の方が、過去よりもずっと生活し易いことも確かである。
最近日本人と全く逆で、個人のエゴを最優先するフランス人に親日家が増えているらしい。彼らの間でも「譲り合い精神」の日本は生活し易いそうだ。もしフランスのように通勤時間帯の駅で列を作らず入り口に殺到し、マスクもせずに咳き込む人が隣に座れば、それだけで一日が憂鬱になる。日本人が長年かけて培った日本の常識が徐々に世界にも浸透するとよい!(トップレベルの民度の高い国になった日本。でも貧しくなれば国は乱れる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・フェイスブック
私がフェイスブックにブログを掲載するようになってすでに4年が経過する。それまでホームページだけでブログを掲載していたが、よりトレンディなフェイスブックにも興味があり転載を始めた。しかし友達つくるなど対応が煩雑になので、身近だけに限定するようになった。でも当時あれだけ話題になったフェイスブックも、最近ではアカウントを閉じる人も多く、あっというまに時代遅れになりつつある。
「フェイスブックをメタに社名変更します!」とザッカーバーグ社長が高らかに宣言したのがちょうど一年前である。フェイスブックの凋落にあせりを感じた社長は、これから拡大するメタバース仮想空間ビジネスに参入するため数兆円もの資金を投資をすれど、今現在はその成果がはっきりでていない。そのため先月1,1万人ものリストラを断行するが、フェイスブックの再生にはもっと時間がかかりそうだ
そして時を同じく赤字体質に陥ったツイッター社が、テスラモーター社長イーロンマスクに6兆円もの金額で買収された。するとマスク氏は即刻7500人いる従業員の半分を解雇した。「米国の解雇通達は厳しい!」ダンボールに私物だけをまとめ、即刻会社からタタキ出される。モタモタしていると腹いせにデーターを盗まれる可能性があるのだ。ツイッター社はまるで天国だったらしい。社内では食事も売店も全て無料で、リモート勤務もオーケー!しかしマスク氏はその全てを廃止すると宣言した。
つい先日までわが世の春を謳歌したネットビジネスのアマゾン、フェイスブック、グーグル、ツイッターなどの巨大企業がすでに岐路に立たされている。世界の津々浦々まで普及したのでもう伸びしろはない。今後はWEB3の時代に移行し、ネットの画面に直接侵入できるようになる。旅行などにわざわざ出かけなくても、眼鏡をかければ疑似体験が瞬時に可能!ドラエモンのドコデモドアーの出現だ。
映画は時代遅れ、ラジオは時代遅れ、テレビも時代遅れ、パソコンやスマホ画面も時代遅れになる日も近い。でも子供の頃に作った鉱石ラジオから微かに聞こえる音声に歓喜した日々もなつかしい。それにソニーのトランジスターラジオも画期的であった。あれで毎晩流行のアメリカン・ポップスを聴いては心ときめく青春を送った。当時の好きな曲を一曲あげえばザ・ピーナッツも歌った「情熱の花」である。(人生百年時代なのであと20年は生きましょう。夢のような時代が待っている。勝田陶人舎・冨岡伸一)
出稼ぎ

茶飲み話・出稼ぎ
「いまオーストラリアでアルバイトをすると、たったの一ヶ月で50万も貯金できる!」という活字が目に留まった。疑問に思いその記事を読み進むと、28歳の日本人女性がワーキングホリデェー利用で看護助士をすると、時給2800円もらえるという。昨今の円安もあり手取りはもっとふくらむ。日本人は患者対応が丁寧で評判が良く、歓迎されているらしいる。それに患者と雑談したり、タダで英会話も習得できるので一石二鳥だ。
この情報が世間にもっと知れわたると看護士出稼ぎ希望者など、いくらでもいるのではないか!なにも低賃金で長時間拘束される日本でアクセクすることもない。日本から看護士がどんどん海外に出稼ぎすれば、看護士不足で賃金はもっと上がるかも?20年ぐらい前まではフィリッピンから多くの看護助士が病院に来ていたが、最近殆どみかけない。これは制度の変更だけでなく、賃金の問題もあると思う?
「こんなに多くの日本人が出稼ぎに来ているのか?」それは今から50年以前の北欧スウェーデンでことだ。私は大学を卒業するとすぐ、フランスに住むペンフレンドに会うためにシベリア経由でヨーロッパに旅行した。その帰り道なんとなく立ち寄った北欧で、レストランで働く多くの日本人若者と出合った。彼らは厨房の裏で皿洗いなどの下働きをしていたが、滞在2年で200万ほど貯めたと聞く。当時大卒の初任給が5万円前後なので200万は大金だった。
その頃はまだ1ドルが360円の時代で日本円の価値は低く、欧米諸国の物価が異常に高く感じた。なにしろタバコ一箱が600円もしていたのだ。しかたなく刻みタバコと紙を買い、手で巻いて火をつけるが、巻き方がユルユルで三服で指先まで到達する。しかたなくパイプタバコに切り替えたが、童顔だった私には何かしっくり来ない。やはりパイプは白髪交じりの髭面がお似合いだ。
日本がもしこのまま給料が上がらず円安が進むと、移民受け入れどころか出稼ぎに行く若者が増大するかも?戦後は貧しい日本から船に乗りブラジルなど南米に多くの日本人が移民した。その後日本が豊かになると、ぞくぞく日本に帰国する。でもその人たちも最近では再びブラジルに戻り始めている。日本は若者には夢の無い国になっちまったのか?・・・。(急速に進んだ円安も突然円高に逆転した。為替は本当に難しい!勝田陶人舎・冨岡伸一)