茶飲み話・天気

「明日天気になーあれ!」と履いている下駄を天空に脱ぎ放つ。すると下駄は前後に回転しながら、コトンとひっくり返って落下した。「チクショウ、明日は雨か?せっかくの遠足なのによう」と落胆し、家に帰って照る照る坊主を軒下に吊るすことにした。私が小学校の低学年の頃までは日常まだ下駄を履いていた。ラジオから流れてくる天気予報などは「当たるも八卦」のへたな占い程度なので、下駄が表面だと晴れ、裏面だと雨、横向きだと雪などと決めて天気を予報した。

先日朝食の時間に「おかえり、モネ」という朝ドラを眺めていると、ヒロインのモネという女の子が気象予報士の試験に落ちるシーンが登場した。たかだか6,7年前の設定であるが、この頃は気象予報士の資格などまだ価値があったのか?と当時を思い返すと資格試験は登場したばかりで人気があり、お天気キャスターを務めていたタレント達の試験合否も話題になっていた。

ところが現在ではグーグル・プレイのお天気アプリを開けば、気象予報士の予測よりもっと正確な雨情報が町や分単位で確認できる。先日も「あと10分後に雨が降ってきますよ」と同行する娘婿に告げられると、正確に10分後に雨がパラパラと降り出してきた。全くグーグルは魔法のようで凄いね!これでは苦労して収得した気象予報士の資格など、あっという間にクズカゴの中に消えていく。

グーグルなどFANGと呼ばれるアメリカの巨大プラットホームによる世の中の変革は、なかば暴力的にわれわれシニア世代にもその対応をせまる。この両刃の剣は敏感に対応すれば便利で満たされた幸福感を手にいれ、拒絶すれば世捨て人の群れの中に突き落とす・・・。さあシニアの皆さん!10年以上生きるつもりなら、覚悟はよいですか?常にパソコン使用とスマホの画面を指でタップ、スワイプ、フリック、ピンチアウトでの新鮮な情報収集ですよ。新聞などは届いた頃には古聞になっている。

私は長いことファッションを通して現状を分析し、次の流行予測することを仕事にして来たので、元来が新し物好きで変わり身は早いほうだと思う。そのため激変のエキサイティングな未来にも興味深々である。残りの人生も時代対応をあきらめず頑張って生きましょう。(梅雨に霞む遠く森のような青磁釉の茶碗。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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