「今に我が家は大変なことになる!」先日親友の安部君と居酒屋で一杯飲んでいると、飲んだ勢いで彼は年金での生活費の困窮を語り始めた。聞くところによると家計は奥さんに任せきりで、一年間で使う生活費は101万円だという。内訳は二人の年金が70万で、足りない分の31万円は毎年銀行からの借金で賄っている。そしてその借金の合計金額は一千万を超えて、今年は1080万にまで膨らんでいるというのだ。こんな状態が長続きするわけなく、なんとか浪費家の奥さんを説得し年金だけで生活したいと思っているが、長年染み付いた生活スタイルを、奥さんは今さら落とせないという。
「でもそんな状態でよく銀行が金かしてくれるね。」と聞くと「今は金利も安いし銀行は俺の退職金がまだ1800万円残っているのを担保にしている」という。でもその金は俺個人の虎の子で人生百年時代、絶対に何があっても家計の借金返済などに回したくない。でも最終的には俺個人の金を銀行は絶対に取りにくるよな!そうしたら俺は文無しだと嘆いていた。ここまで言うと、勘のよい方はもうお分かりのように安部家の家計は万を兆に変えると、ザックリ日本国の財政状況で借金が国の赤字!預金が我々国民の金融資産である。いつかこの国民の金融資産を狙い重税や、ハイパーインフレ、超円安という形で国の借金の穴埋めに、虎の子が取られることもある。
先日リクシルという住宅のドアーなどを作る会社の社長が、テレビに出て本社をシンガポールに移すといっていた。理由は日本は税金が高いのと、早晩財政赤字で国が潰れるからだと公言していた。「バカヤロー、日本で儲けて会社が大きくなったら、ユーザーを見捨てて自分は高飛びか!」しかし日本の国家破産の話など20年も前から出ているが、いっこうにその気配も無い!国債の資金調達など国内で行なっており、貿易黒字で外貨準備も潤沢!虎の子は徐々に取られるとしても、当分破産などはするわけない。でもグローバル化の昨今、もっと悲惨な国はたくさんある。そろそろ破綻する国が出てきそうだ。
日本は気候も温暖で民度も高く、とりあえず今は住みやすい。特に日本料理は最高だ!今年もまた春の訪れを告げるホタルイカが食卓に。味噌ダレを付け頂いたが日本に住むありがたさをしみじみ感じる瞬間でもあった。
(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎・冨岡伸一)