ロバタヤキ
この五月から令和の時代に入りまだ一ヶ月余り、でも米中の覇権戦争の激化やイラン、北朝鮮問題など、世界はまさに激動の時代へと突入している。先週はアメリカ大統領も訪日し、新天皇の即位後初めての国賓となった。来日の翌日両首脳はゴルフ、相撲観戦のあと夕食に立ち寄ったのは、なんと六本木にあるロバタヤキの居酒屋である。安部首相は日本庶民の食文化などもアメリカ大統領に紹介したいらい。前回オバマ大統領のときは数寄屋橋次郎という鮨屋に招待した。しかし後日談ではオバマさんは寿司は余り口に合わなかったと吐露したようだ。トランプ氏もゴルフ場でのランチは好物のハンバーガーを頬張った。でも牛肉など日々単調な料理を好む欧米人のトランプさんが、ロバタヤキが気に入るとも思えない。
国賓として迎えると滞在経費などはすべて日本持ちなので、警備費用などがかさみ税金の無駄使いなどとバカなことを言う人もいる。しかし国防をアメリカに委ねている以上、われわれは永遠にアメリカのご機嫌をとり続け、大歓待するしかない。アメリカに対抗し国力を伸ばしてきた中国も、ここにきてアメリカの関税やハイテク技術の締め付けにより、勢いは急速に衰えてきているようだ・・・。「確かに強力にアメリカを刺激する習近平は愚かだ!彼は日本の過去から何も学習していない」日本は過去アメリカを脅かし、2回も叩きのめされた。一度目は大東亜戦争のきっかけともなったアメリカからの石油供給の停止で、追い込まれた日本は太平洋戦争に突入する。
二度目はバブルの頂点の頃、東京の株式市場の時価総額がニューヨーク市場のそれを超え「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本まで出て、繁栄に酔いしれていた。だがその瞬間アメリカからバブル崩壊の矢が飛んでくる。大々的なヘッジファンドの売りを仕掛けられ、世界一になった株価時価総額は破裂する。今アメリカが中国に要求している条項を見ると、関税の事はまだしもハイテク技術の規制など受け入れるわけがない。でも追い込まれた中国が現段階でアメリカと交戦できる能力があるとは思えない。一帯一路、製造2025などアドバルーンを上げるのが十年早かった。もっと密かに技術の蓄積などを進めれば良かったかのに?たった2,3ヶ月前までの虚勢を張った中国の言動も徐々にトーンダウン!
アメリカは他国の国力が対等になることなど絶対に許さない。安部さんとトランプ大統領との蜜月を眺めると、現在の日本がアメリカを脅かす程の経済力もなく、なんでも言うことをきく可愛い子分という存在になったことが大きい。
(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎・冨岡伸一)