茶飲み話・未来列車

「ガッタンと音を立て列車は発車ベルなど、合図のないままに静かに走り始めた」すると列車の前面を写真に撮ると、ホームに下りた同行の女性一人が乗り遅れる。彼女は血相を変えてホームを駆け追うも、列車との距離はみるみる離れていった。「だから注意したでしょう。イタリアの列車は時間も正確でなく、警告無しに突然走り出すって・・・」(35年前のミラノ駅での話、詳細は以前「列車」というブログに書いたので省略する)

いまコンピューターの演算速度は加速度的に向上している。そして開発中の次世代「量子コンピューター」が広く使われ始める10年後には、全ての生活環境が激変する未来が到来するのだ。「早く皆さんご乗車ください!」としきりにアナウンスが流れるが、大半の人の耳には届かずにホームにただ佇んで、雑談などをして過ごしている。でもこの列車には乗らずとも別に何のお咎めもない。過去の記憶の中で天空を眺め、静かに田舎暮らしするのも選択肢の一つなのだ・・・。

もしあなたが「行き先の分からないこの銀河鉄道・未来列車」に乗車希望なら別に料金はいらない。ただこの切符を手にするには「好奇心、探究心、向上心」などの日常に流されない三つの誓約が必要だ。シルバー世代だからといって努力なしで、すわり心地のよい「優先席の用意」はないのでご注意を・・・!私自身も乗車を迷っていたが、この先にもう地上駅はないと聞くので飛び乗ることにした。

そしてこの列車に乗ったからといって安住は出来ない。列車は加速度的にスピードを上げていくので努力を怠るとすぐに振り落とされる。でも最近ではネットに全て情報が集約されているので、ググれば(ググるとはグーグル検索をいう)何でも瞬時に検索できる。こうなると知識よりも各自の思考力やインスピレーションが、アイデンティティーの鍵となる。

「やはりグーグルは凄いね」すでに初期の量子コンピューターを製作し希望があれば、それにアクセスできる状態であるらしい。するとこれからもずっとアンドロイドのお世話になり続けるのだろう。むかし経営の神様といわれた松下幸之助のグローバル優良会社・松下電器が、その後パナソニックと社名を変えると、時代に乗れないオワコン会社になった。若者達から未来に対するベェンチャー精神が消えた時、日本はパナソニックの二の舞いになると思う。

(お茶碗の中を覗くとまるで隣の銀河、アンドロメダ星雲のようだ!勝田陶人舎・冨岡伸一)

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