茶飲み話・スニーカー

「ただ歩けばお金が稼げる。そんなバカな!」今日はSTEPNというスマホ・アプリの話をしたいと思う。シューズデザインを職業にしていた関係で、退職しても今だに靴の流行には興味を持っている。ところがパンプスなど婦人靴は冠婚葬祭以外ほとんど履かれることがなくなり、人々の関心もうすくなった。むかし暗い夜道をコツコツと音を立て歩くパンプスの足音!後ろから迫ってくると不気味に感じたこともある。

最近は人々の足元を飾るのは、音のしないナイキなどゴム底のスニーカーである。昔は男性が真っ赤や黄色の靴を履くことなど考えられなかったが、今では普通にはかれている。靴のトレンドは黒い革靴から完全にスニーカーに移行して、隔てられていた靴のジェンダー差もなくなった。カップルで同じデザインを履き、木陰の公園をジョギングなども絵になる。

ところがその若い人に大人気のスニーカーだが最近はさらに進化した。すでにリアルな実物のスニーカーでは飽き足らず、現在流行なのはスマホ・アプリの中で履かれる、様々な機能をそなえた高額のバーチャル・スニーカーである。価格はなんと一足数万から数十万円もする。これを小遣いで何足も買って用途別に履きウォーキングを楽しむと金がもらえる。

でも実際に自分の履く靴はABCマートで買った安靴、それがスマホ・アプリの中ではに高額で買ったバーチャルスニーカーを履いてるという設定だ。そして取り込んだ、スマホ・アプリSTEPNの開始ボタンをタップして歩き始めればよい。すると歩く距離によって、仮想通貨がチャリン、チャリンとゲットできる。東南アジアではすでにこのアプリが流行していて、歩くだけで生活している人もる。

そして高額のスニーカーほどこの割増金が多いらしく、数十万円もするスニーカーが飛ぶように売れていた。ところが最近のビットコインの暴落に引きずられ、このバーチャルスニーカーも大暴落。あっという間に二足三文になった。歩いて健康になり、お金も稼げる夢のような時代。でもこのアプリも結局はポンジスキームねずみ講とかわらないのかも・・・?(詳しく知りたければSTEPNでググってください。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・ウクライナ

「ウクライナの戦争はいつ終結するのですかねえ?」最近ではこの戦争にも飽きが来たのか、人々の関心も徐々にトーンダウンしてきている。開戦から半年もたつと、ロシアからの石油や天然ガス供給停止からエネルギーや電気代が上昇し、庶民の金銭的負担が増える。するとしかたなくロシアの力による侵攻を容認する空気感も、NATO諸国の間で漂い始めた。

とくにドイツではあれほど盛り上がっていた反ロシアの世論も、インフレ不況には背に腹は変えられず、適当なところでロシアと妥協しろ!という声が高まる。もしロシアから天然ガスが供給されずに冬を迎えると、暖を取れず大変なことのなるらしい。いっぽうゼレンスキー大統領はロシアによる占領地を全て奪還しない限り、停戦は行なわないと強気だ。

ドイツがこの戦争に弱腰になる主因は、前メルケル首相の対ロシア政策によるところが大きい。旧共産主義国家であった東ドイツ出身のメルケルさんは16年に及ぶその在任期間に、もと共産主義陣営の仲間である中国やロシアに接近し親ロ、親中政策を推し進め、そのけっか抜き差しなら無い状況を作り出してしまった。一部ではメルケルはロシアのスパイではないかと冗談に噂されている。

でもこれからもダラダラとウクライナ戦争が続くとロシアからの一次産品の供給が途絶え、物価上昇によるインフレが止まらない。すると世界景気は失速し、不景気の物価高という最悪の事態、スッタクフレーションに突入していく。いまパンデミックや気候変動、ヨーロッパでの戦争など様々な要因で世界は混乱している。あんなに簡単に行けた海外旅行も危険と円安で躊躇する。

でも「おら、ドバイさ行くだ!」とばかりに世界の金持ちは、所得税の無いドバイに集結する。産油国に囲まれ、エネルギー問題や戦争に巻き込まれる心配も少ない。真夏は外気温など50度に達するが、安い電気料金で建物の中はエアコンかけ放題・・・!ドバイそこは現代の理想都市ガンダーラか?あるいは砂漠に出現した巨大な蜃気楼?(しょせん人生など幻想の中で生まれ、影絵の中で育ち、蜃気楼のように消えていく。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・参議院選挙

先週参議院選挙があり、けっか与党の圧勝で終わる。選挙直前に安倍元総理が凶弾に倒れ、その弔い合戦による同情票が自民党に流れたのでは?との報道が多く聞かれた。これで憲法改正に必要な獲得議席を与党が握り、いよいよ念願の憲法9条などの刷新が現実味を帯びてきた。戦後日本を骨抜きにするために、戦勝国によって押し付けられてきた絵に描いた餅の、平和憲法ともこれでやっと決別できそうだ。

中国、ロシア、北朝鮮など周辺独裁国家が日々軍拡を進める中、わが国だけはいまだに正式な軍隊を持たず、丸腰で「相手も人間だ!」話し合えば分かり合えるなどと公言する、共産や立憲などの左派政党議員の時代認識の劣化には政治嫌いの私でも、あきれるばかりである。

「いよいよ参議院が廃止になり、代わりにAIが法案のチェックをすることになりました!」これは203Ⅹ年、私が想定する未来予測である。国連と同じく税金無駄遣いの参議院は無用論の声が高まり、ついに量子コンピューターによる法案の審査が実施され参議院はすべて解散された。はやくこんな日が来るとよいです。戦前の貴族院を引きずる参議院など、特権階級の既得権温存だけで何の利点も無い。チェック機能だけならコンピューターの方がずっと信頼できる。

今回の参議院当選者の中にも、おかしな人が何人もいる。元タレントの生稲晃子、山本太郎、そしてスッパ抜きのガーシーなどだ。このような状況を見るにつけ、やはり参議院など必要ないという思いがつのる。しょせん欲深な生身の人間の考えていることなど知れている。議員バッチを付ければ新幹線などの鉄道利用もタダだし、6年間も美味い飯が喰える。

しかしN国党のガーシーのことはよく分からない。彼はいまドバイに住んでいて参議院議員になっても今のところすぐには帰国しないようだ。彼が帰国すると詐欺容疑で逮捕される可能性もあるらしいが、国会議員は基本国会開催中には議員特権で逮捕されることはない。どうせなら国会議員と売れないタレント女のゴッシップを全部暴露すると面白い。(政治家に清廉潔白を要求する現代、無垢なAIでないと勤まらない?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・安倍晋三

「いやあ、大変な事件が起こりましたね」私がもっとも信頼していた政治家の安倍元総理が、参議院選の候補者の応援に奈良に駆けつけたところ演説中に暴漢により、凶弾に倒れるという事件が発生した。まさか銃規制の厳しい日本でこのような事が起こるとは信じられないが、ゆるい警備のすきをつかれ緊急手術もむなしくお亡くなりになった。

安倍さんといえば「モリトモ」や「サクラを見る会」のバッシングは異常に激しかった。昼のバラエティー番組では半年以上もこの問題が主題になり毎日放送を続ける。たった数億円の利益誘導の問題でなんでこれほど騒ぐのか?私は理解できずにいた。まして安倍さんがその金を着服したわけではない。なのにこの騒ぎは何か裏があると考えていた。

愛国主義者で日本の行く末を非常に憂慮する政治家の安倍さんは、世界を意のままにしようとするグローバリストや中国共産党にとって凄く目障りな存在であった。そのためその指導力を失墜させようと、新聞やテレビなどあらゆるメディアを使って、イメージダウンを演出する。今のテレビ局などはすでに中国共産党に忖度する構図ができあがっていて、反中など表立って報道できない現実がある。

そのような状況を認識している安倍さんは、国会での野党からの執拗な追及にも声を荒げることは無く、真摯に受け答えをしていた。一般市民はまだ認識して無い人が多いが、今の経済界、マスコミ、政治家には中国から資金が流れていて、彼らの意向にそうように世論作りが進行していたのだ。この流れに歯止めをかけようと矢面に立っていたのが、日本民族の誇る安倍晋三さんであった。

こうなると安倍さんの後ろ盾を持つ、私が応援する高市早苗さんの総理大臣就任も遠のくかも?台湾の蔡英文さんのように日本も女性総理に一度したほうが良かったのに残念だ。女性は男性政治家のように中国訪問の折、ハニートラップにかかり裸の写真撮られてないので中国に弱みを握られてない。これは冗談!(安倍さんがいなくなったあと、日本の将来が心配になる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

茶飲み話・坊主頭

われわれ戦後生まれの団塊世代が子供の頃に髪床屋に行くと、ほとんどが前髪を真直ぐに切りそろえた坊ちゃん刈りか、丸刈りの坊主頭であった。少年時代から自分のスタイルにはなんとなくこだわりを持っていた私は、丸刈り坊主頭が大嫌いでずっと坊ちゃん狩りで徹した。しかし問題なのは中学生である。当時は公立中学をはじめほとんどの中学が校則で男子は丸刈りと決められており、それから逃れるすべはなかった。

ところが自宅近くの私立市川中学だけは、ダンディなロンドン帰りの校長先生の判断で、数年前から調髪が許されていたのだ。そこで担任の先生の「お前には無理じゃねえ?」の言葉を押し切り、生まれて始めてちゃんと机の前に座り受験勉強に取り組むことになった。するとみるみる成績が向上し卒業する3学期にはなんとか受験に通った。

「お前はやれば出来るんだね?」と担任に渡された三学期の通知表を開いた時の驚きは今でも忘れない。そして中学に進むと、東大出たてで若い担任の吉岡先生は「冨岡君、冨岡君と」なにかと褒めてくれた。でも明らかにヒイキされるのも、目立ちたがり屋でない私には少々負担に感じたのだ。ところが2,3年と学年が進むとまた根っからのサボり癖が目覚め、だらだらと成績が落ち込んいき、再び勉強に集中するのは高校二年生の後半まで待つことになった。

その頃のなると急激な時代の変化とともに公立中学や高校でも、坊主頭の校則が撤廃され、髪を七三に分けるため櫛をカバンに忍ばせて登校することが流行した。そしてアメリカからはどんどん新しいカルチャーが流入しそれをまねる。特にアメリカの私立探偵テレビドラマ「サンセット77」に登場するガレージボーイ「クーキー」の髪型と櫛の使いこなしのまねをした。

そしてその時代に若者の間で流行ったのが、新しく登場した整髪料「バイタリス」である。それまでは男性の整髪料といえばベタベタとしたポマードが主流で、どくどくの油の臭いがした。しかし子供の頃からの行きつけの床屋では、流行の髪型「ケネディーカット」は対応できないので、若い店主の床屋「オリオン」に鞍替えする。(千円床屋に代えた今でも頭髪にはこだわりを持っている。最近ではソフトモヒカン刈りで!とオーダー。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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