茶飲み話・拡張現実
私は今までこのブログで仮想通貨、仮想現実などのバーチャルな世界を多く取り上げてきた。それは私自身がこの世界に特に興味を抱いているからではない。でもたとえシルバー世代といえども、数年後にやって来るこれら仮想空間での娯楽は避けて通れないと強く感じているからである・・・。
世界人口はもうすぐ100億人になる。すると人口爆発に対応するため、人類は他の惑星に移住するか、新たに出現する仮想空間によりどころを求めるかの二択になる。宇宙開発にはしばらく時間が掛かりそうなので、とりあえずはバーチャル・リアリティーに進入することが世の中のトレンドになる。これ以上歳を重ねると学習能力がもっと衰えるので、今からコツコツと時代対応を行なうのが懸命であると思っている。
「いやあ、驚きましたよ!いぜん飼っていたビーグル犬が、突然居間に飛び込んできたのです」そして私に向かって咥えていたボールを放り投げて一緒に遊ぼうと誘う・・・。これはあくまでもスマホ画面の中の話だが、グーグルの拡張現実というアプリを取り込むと、現実映像と仮想映像の二つを重ねることが出来てしまう。犬でなく美女であったら、腰痛なども吹き飛んでウハウハだね。
これがいま話題のVR・仮想現実と違って、AR・拡張現実の技術だという。要はわれわれが実際に見ている現実の映像の中に、存在しない物を重ね合わせることが出来てしまうのである。たとえば美しい湖畔の風景を独り見ている自分に問いかける。「こんなとき昔のあの人がいたらなあ・・・」そしてスマート眼鏡をかけると亡霊のようにその人が現れるなど。
今年の夏は特別暑い。私の子供の頃クーラーがまだなかったので、兄弟は寝苦しい夏の夜は寝室に蚊帳をつり、電気を暗くして怪談話で涼をとる。外は街灯も少なく真っ暗である。すると恐怖のあまり人魂を見た、幽霊に遭遇したとの幻想で盛り上がる。拡張現実とはまさにこの幻想を作り出せてしまう技術なのである。(昭和を生き続けるのも悪くない。でも令和はもっと面白い。勝田陶人舎・冨岡伸一)