茶飲み話・電気

「あ、ビックリした!」と思わずのけ反りソケットから手を離す。子供のころ濡れた手でコンセントにコードを差し込んだりすると、感電することが時々あった。でも最近の家電製品は感電することなど殆ど無い。しかし眼に見えない電気の存在は感電してみて初めて実感できるので、感電の経験などない今の子供達に電気の存在はどう理解されているのだろうか?

戦後も昭和20年代にはまだ部屋の壁に埋め込まれたソケット口などはない。そこで天井からぶら下がる裸電球を取り外し、そこに二股ソケットを捻じ込み上方からのコードでアイロンなどの電気製品を使用していた。松下電器が作ったこのソケットは当時爆発的に売れて、松下電器発展の礎となる。その後松下電器は日本を代表する大企業となったが、パナソニックと社名を変えると徐々に衰退していく。

もうひとつその頃の松下電器の製品をあげれば乾電池がある。当時の乾電池は今のリチュウムイオン電池と違ってすぐに電気がなくなる。すると乾電池のプラス部分を舌で舐め。ビリビリ感じるかどうかで電気の有無を確認した。実際に電気が残っていると、その反応があるのかどうかは定かでなく、たんなる子供達の迷信であったと思う。その後電池性能は格段に向上し、今ではスマホなどの普及に貢献している。

これから将来、電気の重要性はますます高まる。電気自動車の普及にAIやロボット、ブロックチェーンにメタバース、あげくは電気分解での水素による船舶や航空機までがモーター駆動になると、電気需要の高まりは計り知れない。一方大規模な太陽光パネルの無計画な設置は、景観や森林伐採など環境破壊をともなっている。

そこで最近ふたたび話題に上り始めたのは、原発再稼動と新たな小型原子炉の新設である。先日はイギリスとの共同開発も合意され、10年後を目安により安全で高性能な小型原発が日本各地に建設される予定だという。しかし安全だからといって、もし千葉県に原発建設が推進されたら賛同できるのか・・・?(ゴミ焼却場と刑務所、原発からはなるたけ距離をおきたい。勝田陶人舎・冨岡伸一)