茶飲み話・プラチナ

 

金さん、銀さんとくれば次は三大貴金属である私の大好きな没落貴族、シロガネーゼの白金さんについてもふれておこう。実は私もそうだが日本人の多くは結婚指輪などの装飾品は、金より控えめなプラチナを好む傾向がある。でも他のほとんどの民族は装飾品と言えば金ぴかに輝くゴールドを選択するので、世界的見るとプラチナの装飾品としての需要は小さい。

現在プラチナの多くはトラックなど、ディーゼルエンジンの排気ガス触媒として使用されている。しかし電気自動車が普及してくる今日、その需要は減少する傾向にある。これがいま最も貴重な貴金属であるプラチナ価格が上昇しない原因になっている。しかし将来、クリーンな水素エネルギーが普及してくると高温に耐性を持つプラチナが注目され、需要が一気に加速する可能性もある。

「やっぱ、どう考えても納得がいかないね!」ゴールドの世界総量はオリンピックプールの三杯分と言われている。しかしプラチナは25メートルプールの7割程度、ゴールドの20分の1しかない。それなのに近年はゴールドより価格が下がり、半分以下で低迷している。そうなれば当然バーゲンハンターの私が注目しないわけない。首をかしげながら少量ずつ購入してきた。

しかし金銀に比べプラチナの最大の欠点は300年前に発見されたので、通貨として使用されてきた長い歴史がないことである。金銀は最近まで世界中で通貨として流通していたので紙幣の価値が減少している昨今、安全資産として買われている。でもプラチナはこれからやって来るドル離れによる通貨の混乱で、金銀のように紙幣の代替になるかは全く分からない。

でも現在安値に放置されているプラチナがヘッジファンドなどに狙われ、突然急騰する可能性も否定できない。そしてもしプラチナを買うなら証券会社に口座を開き、ニーサ枠で「1541純プラチナ投資信託ETF」を買うとよい。これなら数万円単位で購入できる。目安は金の5分の1程度!ちなみにゴールドの購入も現物でなく「1540純金信託」が便利だ。(あくまでも個人的見解なので推奨はしません。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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