茶飲み話・裏金

 

「ついに岸田派まで自民党の裏金問題が波及した!」でもよく考えねばならないのは、昔から長らく政権政党であった自民党のこの問題が「なぜ今のタイミングで明るみに出てきたか?」である。選挙前に各派閥がパーティーを開き、選挙資金を集めるなどは選挙に金がかかる現行制度では当然と言える。アメリカの大統領選挙などは数百億の単位で金を集めている。

問題なのはこの金を裏金として収支報告しないことにある。一人平均年間100万円と額も少ないので正々堂々公表したらよい。でも清廉潔白を旨とする我が国の市民意識は少々の不義も許さない。でも長年続いてきたこの慣行が週刊誌などのマスコミでなく、政府の身内である検察から追及の火の手が上がったのか理解しがたい。都市伝説ではないが日本を混乱に導く、大きな組織の意図を感じる

過去にはこれと似た事例としては田中角栄のロキード事件があるが、もうずいぶん昔のことだ。でも先日その田中邸が不審火により焼失したことも何か気になる。いまの自民党安倍派をつぶそうとするグローバルな闇勢力があると言えば、考えすぎと一笑される。しかし森友問題や今回の裏金問題など、安倍派を解体したい勢力があるのもまた事実である。

戦後も70年経過すると、日本はアメリカから強要された拝金主義的な資本主義から離れ、戦前にあった日本古来の伝統的な価値観に戻ろうとする民意が高まっている。われわれ戦後生まれの団塊世代は日本を占領するGHQの占領政策により、民主主義の名のもとに徹底的に日本文化を否定する教育を受けてきた。天皇陛下や日の丸、君が代、武士道、などを愛する心は全て戦争に導く右翼的と排除された。

戦争に負ければ戦勝国の価値観が押し付けられ、負けた国の文化は消される。でも日本人は根本から伝統文化を捨てることはなかった。そして今その日本文化が海外から絶賛されている。しかし日本人がその伝統文化に軸足を置くことを好ましくないと思う勢力があることも確かなようだ。(愛国者であった安倍さんの亡き後、誰が我が国を導いていくのかが気になる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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