茶飲み話・日経平均

 

「日経平均が連日高値を更新!」とのニュースが躍ることが多くなった。世の中そんなに景気が良いのですかね?と庶民感覚では思うのだが、株式の上昇は世の中の景気と必ずしもパラレルしない。「不景気の株高」という言葉もあるように株は景気よりも金利動向に左右される。今の低金利では銀行に預金しても殆ど金利が付かないので、株式に資金が移動する。

そこに今年から新たに導入された新ニーサが始まると、その導火線に火をつける。そもそも日本人の金融資産は2千兆円という巨額な額なので。その3パーセントの60兆円が、日本の株式市場に新たに投入されれば大変な事になる。日経平均は4万円どころか10万円になってもおかしくない。すると株式を保有する人と持たざる者との間で資産格差が広がる。

そもそもこの原因を作ったのは岸田さんが昨年の春の掲げたニーサ枠拡大法案である。積み立てニーサを除くと年間240万円の株式購入分が非課税となる。そしてそれは毎年続き1800万円まで無税なのだ。投資家にとってはこんな有難い法案はない。消費税など多少上げてもこのメリットを享受できれば御の字である。私のブログではこれを当時真っ先に取り上げたと思う。

投資で勝つためには常に人々の動向の1歩先を読む必要がある。人より先に市場に入り人より先に抜けることだ。だから理想的には今現在すでに株式を保有している必要がある。でも個人的にはこれから入ってもまだ遅くはないと思う。今回の相場は大きく膨らむ可能性もある。そしてずっと我慢をして最後にあおられて株を買った人が、ババをつかむのだ。そのタイミングは日銀がマイナス金利を解除し、金利を上げ始める頃かも?

いずれにしても日銀が紙幣を刷りまくりお金がジャブジャブなので、都心の地価、株式、貴金属などのタンジブルアセットは長期的には上昇する可能性が高い。いつもこのブログで書いているように、所詮今後は乗るも地獄、乗らぬも地獄、悪魔の選択を迫られるバクチ時代なのだ。グットラック!生き延びてください、あなたに幸運を。(ちなみに私の資金配分は安全を考慮し半分を貴金属、現金と株式を25パーセントづつです。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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