茶飲み話・ルビコン川

 

今の日銀の総裁は一年前に黒田さんに代わり就任した、植田和夫さんである。でもこの人、はっきり言ってあまり風采が上がらず目もうつろで自信なさげ、何でこの人が日銀のトップなのか首をかしげる人もいると思う。でも植田さんは元々東大の教授で日銀の生え抜きではない。日銀のエリートたちは総裁を依頼されたが皆んな逃げて、誰一人引き受け手がいなかったのだ。しかたなく岸田首相が懇願し連れてきたのが植田さんなのである。

「なーんでか?それはね!日銀のエリートたちは日本国の借金の額のヤバさを知っていたからなんです」。彼らは「火中の栗を拾いたくない」と固辞。そしてさっさと退職金をもらうと、それをゴールドに代えたと聞く。やはり頭の良い人たちはやる事がちがう。だからネズミのような風体の植田さんを責めないでほしい。彼はとても良い人なんです。

テレビでも放映されていたのでご存じの方も多いと思うが、我が国が休日の29日に為替が大きく変動した。それまで157円であったドル円が一気に160円まで急騰、するとまずい事になったと思った瞬間!今度はいっきに逆方向に動き、あっという間に155円になる。「やっぱ、日銀の為替介入か?」でもね、為替介入しても状況は変わらないので、またすぐに円安に戻るよと呟いた。

「これから面白いことが起きるとの予感!」いままで日本の金融危機に気付かなかった庶民が、そろそろ騒ぎ始める日も近い。その時は円の減価を恐れる人たちがいっせいに動き始める。そして銀行預金から外貨や米株などに流れると、それがまた円安を進行させる。日本人は同調圧力が強いのでどうなることやら?しかし日銀が金利を大きく上げれば、この円安も瞬時に解決するのだが。

でも巨額に膨れ上がった赤字国債に払う金利も上がるので、それができないのです。利払いに回すと国家予算のほとんどが利払いで消える。国民が福祉予算や公共工事も削られ、文句も言わず増税にも耐えるなら可能かも?でもね、残念なことにすでにルビコン川を渡ってしまった・・・。(これからは国に頼らず、個々人で対応するしかない。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

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