茶飲み話・ゆでガエル

 

「本当に我々の年金生活は大丈夫なんかいな?」政府やマスコミの発表によれば我が国の今年1年間のインフレ率は3パーセントである。でも実感では1割以上上昇している感覚だ!知らず知らずのうちに何もかにも値段が高くなっている。コンビニのオニギリやサンドイッチ、ペットボトルにいたるまで身近な食料品もジワリと来ている。それに同じ価格でも中身が微妙に少ない。特にポテトチップスなどは袋が膨らみ、まるで中身のない風船を買っているようで苦笑い。

ゆでガエルとは?カエルを直接、熱湯にに放り込むと勢いよく飛び出す!ところが水から徐々に温めるとカエルは跳びださず死ぬという。でも実際、自分で試したわけではないのでその真意は分からない。同じようにインフレも急速に進めば国民も声を上げ騒ぎ出す。ところが現在のようにジワリジワリと進行すると、あまり実感がわかない。そのうち気が付いた時には年金では生活できずに貧困の中に突き落とされるかも?

いま世界的に見ればどこの国もインフレ率が急速に高まっている。特にイギリスやアメリカなど先進国が顕著で、マックのハンバーガーセットでさえ2千円もするという。これでは普通のレストランでの食事など庶民には高値の花となる。そこで物価高は庶民の生活を圧迫し、それによるホームレスの急増は治安の悪化を招く。その結果、集団で店舗を襲い物品を略奪する行為も頻発しているらしい。

このようにインフレ進行は低所得者や年金生活者の家計を圧迫する。ここの30年間は日本はデフレであったので、年金の支給額額には気にも留めなかった。しかしこのまま毎年物価が1割も上がれば数年後には貧困を実感することになる。さりとて今でも足りない政府の年金原資が急速に増えるわけでもないので、年金の大幅な支給額など期待も出来ない。そこで自らの生活は自らが支えるしかないのだ。

「ゆったりと風に揺れる梢でも眺めながら、ロクロでもまわしたい」の晩年の理想を掲げ、努力を重ねてきた。そして今現在ではほぼその理想に近い形なので何の不満もない。しかしこれからの世の中を考えると暗雲が立ち込め一抹の不安もよぎる。まさか微々たる年金額で老体にむち打ち荷車を引く、中国田舎のお年寄りのようになるわけではないと思うのだが・・・・。(頼みまっせ、石破さん。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

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