日本の国政選挙も終了し、与党自民党が大敗した。政治と金の問題を有権者が厳しく批判し、その結果が得票数に現れた。でも日本の政治など誰がやろうが基本はあまり変わらないと個人的には思っている。しょせん我が国は米中という大国の狭間にあり、その動向に翻弄され振り回される存在なのだ。私のように日本の伝統文化を守り継承したいと望む者にとっては保守政党支持で、企業経営など営利目的で政治を考える人たちは親中国的な政党を選ぶ。
それよりもこれからの国際情勢を大きく左右するのは、来週行われるアメリカの大統領選挙である。そしてもしトランプさんが大統領に選出されれば世界情勢は大きく変化する。ウクライナや中東情勢は解決に向かい、中国への圧力はより強化される可能性もある。そして我が国に対しては米軍の駐留費増額や、アメリカに不利な日米安保条約の改定などを求めてくることもある。
「もう、そろそろ日本も自国は自らが守るべきだ!」とトランプさんは公言しているので、アメリカが米軍基地を撤収すると言い放つこともゼロではない。でも実際に米軍が日本から出ていけば、その任務を自衛隊が引き継ぐことになる。しかし今の自衛隊にはその力はないので尖閣諸島は中国に取られ、沖縄も中国の領土であると主張するかも・・・。
沖縄の玉城知事は米軍の辺野古基地反対、琉球王国復活の親中なので日本より中国との連携を模索する可能性もある。先の太平洋戦争で本土の犠牲になった悲惨な経験から、沖縄の市民は2度と戦争に巻き込まれたくないと心底願っているだろう。確かに私がもし沖縄市民であったら、沖縄が戦場になることなど看過できない。
まあ、いずれにしても憲法擁護の立憲民主党の躍進で自衛隊法の改正などできないので、我が国の防衛が心配だ。危険な独裁国家に囲まれた我が国の地政学的立場は最悪で、もし話し合いなどにより条約など締結しても彼らは守る意志など初めからない。善良で潔癖症な日本人が政治と金の問題で理想論を称える立憲民主党に投票するが、しょせん国家間は力によるパワーバランスなのです。(日本も普通の独立国として国防を固めるのが急務だ。勝田陶人舎・冨岡伸一)