茶飲み話・ビットコイン急騰
最近再びビットコインが急上昇して話題になっている。原因はトランプ大統領の再選でビットコインが大注目されていることにある。彼は選挙戦の前からの公約で「もし自分が当選したらビットコインを積極的に導入する!」と公言していた。これはビットコインがデジタルゴールドとも呼ばれ、発行枚数が最初から決まっていて紙幣のように際限なく印刷できないからだ。そのために少量しか採掘できないゴールドと同じで、価値の保全が担保されている。
トランプさんは選挙での献金もビットコインでも受け入れていたので、テスラの電気自動車をビットコイン支払いでも認めたイーロンマスク同様に、ビットコイン推進派である。バイデン氏の民主党はビットコイン流通に規制をかけていたが、トランプ氏の当選で一気に人気が高まってきた。いよいよビットコインが大暴騰するともっぱらの噂だ!
でも我が国ではビットコインの利益には金融所得課税の20パーセントルールが適用されておらず、半分ぐらい税金で持っていかれるのでいまいち人気が出ない。しかし一部では税制改革する話も出ていて、若者を中心にブームになる可能性もある。いずれにしても大儲けできるかもしれないが、価格変動の激しいビットコイン購入には注意が必要である。
「まあ、政治家など金儲け大好きな連中だ!」アメリカ第一主義を掲げて、庶民の味方トランプさんも裏では息子たちにビットコインの会社を作らせ、利益をチューチュー吸い上げるという噂もある。イーロンもすでにビットコインは大量に持っていて、ポジショントーク(自分は先に買っていて、その後で宣伝をする)の利益誘導であたるのではないか?との批判もある。
でもこうしてビットコインやゴールドが値上がりする原因はいつも言うように、ひとえに財政赤字補填に輪転機を回し、お金を刷り続ける今の金融政策にある。そしてどこかでこれが終了しない限り、ゴールドなど実物資産は際限なく上がる。デジタルゴールドと呼ばれ注目されているビットコインを先日、ためしに小遣い銭程度購入してみた。(写真、好きなモミジの色づきと、ススキのコントラストで季節を感じるわが家の庭。勝田陶人舎・冨岡伸一)