我が国は資源の無い国だと多くの日本人は認識している。しかし本当にそうなのだろうか?人間生活で食糧以上に大切なものは清潔な飲料水である。地球上で大量に存在する海水は直接飲むことは出来ないので、もし海で遭難しても飲料水の枯渇で人は絶命する。そしてもし海水を真水に代えようとすれば大きな淡水化プラントと莫大なコストがかかる。それに塩分を浄化するには東レなど日本企業が開発した塩分浄化の浸透膜が不可欠だ。
いまペルシャ湾の湾岸諸国ではドバイなど数か所で大規模な都市開発が進んでいる。しかし砂漠気候のアラビア半島では一本の河川も存在しない。そのため飲料水を始め植物に与える水も全て人工的に作り出している。これには多くのコストがかかり、以前は原油よりも真水の方が高い時代もあった。近年では大規模な淡水化プラントが稼働し、高くそびえる摩天楼に多くの人々が居住できる環境が整ったようだ。
イラン戦争が始まる数か月前まではドバイなどは空前の不動産ブームに沸いていた。世界中の金持ちが税金制度がないドバイに徴税を逃れ多く集まった。日本からもビットコインなどで財を成した一部の人が、ビットコイン売却利益にかかる高額な税金をのがれるためにドバイに逃げていった。そして高額の不動産を購入し、外気温50度を超える砂漠の摩天楼での生活を始める。
ところがイラン戦争が始まるとイランは湾岸諸国に展開する淡水化プラントの爆撃を始めた。淡水化プラントが消えればドバイなどは一夜にして「砂上の楼閣」となる。危険を察知した富裕層は我先へと不動産を投げ売り、現在ではドバイの不動産価格は低迷している。そしてこのまま戦争が長引くと湾岸に展開する未来都市は廃墟となるだろう。日中の外気温50度越え、井戸を掘ってもドス黒い原油しか出てこないアラビア半島などの大都市は蜃気楼となる。
それに引き換え我が国は世界でも有数の水資源大国である。降水量が豊富で多くの河川が存在し、上流からは常に新鮮な真水が供給される。この狭い国土に1億人以上が暮らせるのは豊かな水資源おかげである。いま世界各国では慢性的に真水が不足し水資源の争奪戦が始まりつつある。安全と真水はタダと考えているのは日本人だけです。(日本の水は軟水で石灰分もなく世界一美味しい!でも今中国がひそかに日本の水資源を狙っている。勝田陶人舎・冨岡伸一)
