茶飲み話・夏

 

いよいよ蒸し暑く息苦しい日本の夏がやって来た。でも現在は各家庭にはエアコンが完備し、屋内に留まれば快適な日常が過ごせる。それに電車、バスなどの乗り物やショッピングセンターにも空調が設置され屋外以外はハンカチの使用は少ない。ところがヨーロッパでは一足先に40度を超す熱波に襲われ、連日の暑さで死者も出ているという。ヨーロッパでは通常は夏でも湿気が少なく、夜になれば気温もさがるのでホテルなどでもエアコンの設置が少ない。

日本より緯度の高いヨーロッパの夏は温度差が激しい、暑い日が数日続くと寒くてセーターが必要な日もある。それに日中と夜では寒暖の差も激しいので通常は昼間暑くて寝苦しい夜などない。しかし最近では温暖化の影響で夜でも気温が下がらない日もあり、病人や高齢者は体力を消耗する。日本でも北海道などは以前はエアコンなど無用だったが、今ではエアコンが普及し始めている。

ところで最近感ずることだが、日本の夏から害虫が消えた。ノミやダニを始め蚊やハエもあまり見かけない。特にあれだけいたハエは殆ど見なくなった。私が子供の頃は各家庭には網戸がなく食事中などは常にハエの侵入に悩まされた。そのため天井からはハエトリガミがつるされ、何匹ものハエがベタついたハエトリ紙に吸い付き動けなくなっていた。その他ハエ叩きも懐かしい。今ではどこを探してもハエ叩きなど売ってない。

ハエの激減は水洗トイレの普及にある。今の日本のトイレ事情な世界一だという。各家庭はもちろん公園などの公衆トイレまでが清潔なのには外国人でなくとも驚く。日本が海外の観光客から人気なのはいたる所にトイレがあり、そのほとんどすべてが清潔である点だ。そしてどこのトイレに入っても掃除が行き届き、殆ど匂いがしない。年を重ねると回数が増えるのでありがたい。

匂いと言えば最近流行りのAIロボットが一番不得意な仕事の一つにソムリエがあると聞く。ワインの味以上に難しいのが香りを感じる臭覚であるという。コロンなどの強い匂いは分析可能かもしれないが、ワインの微妙な香りは判断が非常に難しいらしい・・・。(これから爆速で進む10年後の未来など凡人には予想不可能だが、科学技術の進歩と幸福感は別物であるような気がする。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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