数年前まで世界の工場として絶好調であった中国の景気が不動産バブル崩壊で急速に悪化してきた。そのため若者達は大学を卒業してもほとんど就職先がなく、多くの失業者を生んでいる。教育熱心な中国の親たちは教育ローンを使い子供を大学に通わせたが卒業後、彼らの望む事務系の仕事は限られており、借金だけが残る結果になった。そして無職の若者たちの増大は中国に暗い影を落としている。
「近平ちゃんの独裁政権も終わりに近いのか?」経済的にも困窮し始めた中国では最近、習近平の指示に従わない側近も出始めている。なにしろ資金不足で公務員や軍人の給料がまともに支払われない状況も多数発生している。そして不満を持った軍人が造反すれば革命が起きる可能性もある。そのため習近平は妻を軍の最高責任者に置き監視を強めるが、人口の多い中国では北朝鮮のようにはいかない。
一方アメリカでは民主党と共和党の対立が高まり、トランプさん、カマラ・ハリスのどちらが大統領に選出されても国は混乱する。最近のアメリカを見ていると白人の中産階級が支持する共和党と、黒人やヒスパニック系が支持する民主党の溝は深まり、内戦状態に発展することもありそうだ。移民も多く流入し、白人の人口が半分を割ると共和党が政権を握ることが難しくなる。
そして現在中東のイスラエルでは好戦的なネタ二ヤフが首相で、イランや他の中東諸国を刺激し戦争を始めそうだ。もし戦争が起こりイスラエルが窮地に陥れば核兵器を使うと公言しているので穏やかでない。その他ウクライナ戦争や台湾海峡など緊張感は続く。「明日目が覚めたら大変な事になっていた」などカンベンしてほしい。
先週はわが国でも円高で突然日経平均株価が暴落し、多くの損失がでた。特に最近新しくニーサ枠で株式を購入した若い人たちは、株式投資の怖さを実感したと思う。私自身も株式は多少保有しているのでそこそこの損をした。でも少し時が過ぎればまた円安に進むこともあるので放置する・・・。(地震も頻発し、いよいよ大地震か?世界中が混乱する中、やはり現金より闇夜にはゴールドが輝く。勝田陶人舎・冨岡伸一)