急須

お茶を入れる道具には「急須、ポット、ヤカン」などがある。私の感覚では、急須は注ぎ口の正面から見て右側にとってが付いている。、ポットとヤカンは後方か上にハンドルが付いているもの。しかしこの区別の仕方は厳密ではない。

右側にとってが付いている急須。実はこれ左利きの人には非常に使いづらい。右利きの人が急須を左手で持ってお茶を注いで見れば分かる。注ぎ口が外側に来てお茶の出を確認しづらい。でも注ぎ口が反対側に付いている急須など余り見たことが無い。そこで以前、私の長女に頼まれて「とってが左に付いた急須」を作ったことがある。

人類の約一割の人が左利きだそうだ。私は欧米人の方が、この確立が高いのではないかと思うのだが定かではない。日本ではかって不便だからと「左利きのほとんどが右利きに矯正した」のでそう見えるのかも知れない。哺乳類は殆どが左利きで「ゴリラやチンパンジーも左」ようやくネアンデルタール人から「右利き」が増えたらしい。でもその理由を私は知らない。

そこでこの写真だが、急須がとっての上に直立している。これは急須の重量の中心、これを物理では何と言うか知らぬが、重心を保つ1点に丸いとっての中心の延長線が重なる位置に、とってが付けられているから。これでないと、急須を持って回転させた時、変な重さを感じて注ぎにくい。

ぜひ、ご自宅にある急須で試してほしい。立たなければよっぽど変わったデザインか失敗作です。

 

風神

皆さん大変です。昨日風神さんがやってきて「なぜ俺を最初に紹介しないのか」とお怒りです。「風神・雷神」常に我らは一対。それに「世間では常に俺が先なのに、なぜ俺を飛ばして雷神を先にしたのか理由を言え」の一点張りです「別に他意はない、たまたまそうなった。大変申し訳ない」との謝罪でどうにか収めました。

いま風神さんに暴れられると困ります。紅葉して枯れかけている工房の前の森の木々から、大量の落ち葉が飛んできて片付けるのが大変。

それで、今日は予定を変更して工房の守り神、風神さんを紹介することになりました。

どうですか?怒らせると恐そうでしょう。

お茶漬け

焼鮭、焼き鱈子、あるいは佃煮で、お茶漬けほど日本人の日常に欠かせない簡単な食事もないであろう。そんな誰にでも親しまれているお茶漬けだが、私は永谷園のお茶漬けの素が昔から好きだ。我が家には常備薬のようにいつも在庫があり、時たま封を開けては食べている。

しかしこの一袋の量が非常に中途半端、ごはん一膳に全部かけると塩辛い。、半分では味が薄い。いつも少し残る。残ったものを輪ゴムで縛り次回にとっておくのだが「足りないので、また新しく封を切る」このようにいつも完結しない。

ところで永谷園といえば大相撲懸賞のバナー。いつも先頭に掲げられ、あれを見るとお茶漬けを思い出す。でもなぜ永谷園がいつも先頭なのか?だぶん年数の長い順なのだろう。

ところで大相撲は日馬富士の問題で大揺れだが、その根底には、民俗派と国際派の軋轢があるようで難しい。

私は貴乃花親方の主張する相撲は国技、神事にのっとり日本人の精神文化を継承し、その伝統を変質させることなく後世に伝える。この考え方を支持する。

しかし、それでは今の若者や外国人が入門せず「相撲はすたれるよ」の協会派の声も分かる。

貴乃花は「ラスト侍」時代に乗れないで美しく滅びる。日本人の精神・伝統文化と共に。でも孤軍奮闘、最後まで貫き通してほしい。

この問題、皆さんのお考えはいかがですか?

ラーメン

日本人の国民食ともいえるラーメンだが、カテゴリーが広く、書き出すのは大変だ。その中でも一つのジャンルにインスタントラーメンがある。最近朝ドラで放映されたのでご存知のとうり、即席めんは昭和30年代に日清食品という大阪の会社が開発したものである。発売当時は中華そば屋のラーメンが30円の時代に、確か35円で高かったと思うが、めずらしさと手軽さが受けてあっという間に全国に広まった。

その後このチキンラーメンのヒットに乗ってエースコックを始め、多くの類似商品が市場に出回る。すると徐々に過当競争により、中華そば屋のラーメンとの価格差が広がっていった。

今や日本のみならずアジアの国々でも大量に作られているインスタントラーメンだが、国際化のきっかけはベトナム戦争である。当時、熱帯のジャングルの奥でも保存がきき、お湯を沸かせば簡単に食べられる手軽さが受け反政府軍ベトコンの携帯食料として注目されたのが、きっかけであったと思う。

それからインスタントラーメンはその国の人々の味覚に合わせて、民族独自のオリジナルが開発され、カップヌードルと共に世界中で食べられる様になった。

私が高校時代のある日、朝食に母がチキンラーメンを作ってくれた。ラーメン好きだった私は「これから朝食は毎日ラーメンで良いから」とつい口に出してしまった。この言葉をまに受けた母は野菜たっぷりのチキンラーメンを毎朝、作り続けることになる。そして作っている時の口癖が「あんた、こんな物のどこが旨いの」である。一年くらい食べ続けたと思うが、さすがに飽きたので「もう明日からラーメンでなくていいよ」との進言で終了。今でもチキンラーメンは好きである。

写真のラーメンどんぶりの形状に注目!コウダイから口元までのラインが直線、こうするとツユの量が少なくても多く見える私は血圧が高いのでツユは殆ど飲まない。全部捨てるのもモッタイナイので、ツユをあまり飲まない人はこの形状がよいのではないか?

 

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