白い器

最近、白無地の磁器の器が大人気だ。ニトリなどの家具屋から、百円ショップまで安価で売られている。この現象は、フランス料理の「器はキャンバス」という考えからきているのではないだろうか?西洋の油絵は白い布のキャンバスの上に画家が、思い思いの発想で絵を描き、作品を仕上げる。

フランス料理も同様に、料理人が自分のセンスで食材を盛り付け様々な色のソースでアクセントをつける。大きめの白い器に、ソースをまるで絵画を描くように皿の余白に美しくたらしていく。そのために模様や柄などは言語道断、全て邪魔。

料理人の感性が、その料理の決め手になってこそ、料理人の腕の見せどころ。皿はまさに真剣勝負の白いキャンバスなのだ。

このような理由で日本でも、急速に普及してきた白い器だが、日本人は盛り付けのアクセントに、ソースをあまり使わない。味は最初からつけられていて、各自がお好みの味に、皿の上で調整するという発想が無かったのだ。そのため一汁三采が全部白いお皿に、ただなんとなく盛られている。白なので統一感は取れる。でもいつも同じで個性や変化が無くつまらない。

そこで同じ白い器でも岩に薄く雪が積もったような、ざっくりとした自然味あふれる白い器などいかがだろうか?

 

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