ホアグラ

先日カルロス・ゴーン氏が東京拘置箸所から仮出所をしてきた。やつれたその表情を眺めていると、強健を発動しバッタバッタと日産の従業員を情け容赦なく、解雇していった恐もての社長という面影は感じられない。思い返せば確かに20年前、日産は倒産の危機にあった。労組も強く合理化できないその企業体質は変革を望まず、ぬるま湯につかってジリジリとトヨタを初め他の自動車会社に、水をあけられて行った。日産の企業改革など絶対に難しい!日本の他の自動車会社が合併などを見送る中、手を上げたのが格下のフランス自動車会社ルノーである。自分よりも大きい企業を丸呑みする形での合併は、当初非常に危惧されたがゴーン氏がルノーから送り込まれて、徹底したコストカットにより結果見事に日産は甦る。

昔から日本人の企業経営は家族的。一度社員になると温情主義の感情が先立ちなかなか解雇など出来ない。そこでズルズルと合理化の時期を失い赤字のたれ流しとなる。確かにゴーン氏の社長就任時の非情な大ナタでのコストカットは見事であった。バッタバッタと社員の首を切る<人斬り仁蔵>かカルロス・ゴーンか?当時は景気も悪く就職氷河期で解雇された多くの従業員が路頭に迷った。でも彼はそれを敢行し会社はよみがえる。元社員も会社再生のためならと去って行った人も多い。そもそも日立系の日産は<技術の日産>と呼ばれその水準は非常に高かったのだ。急激なⅤ字回復は技術革新や卓越したマネージメント力ではなく、あくまでも人を殺して食いブチを減らしただけこと!ただこれだけで日産は直ぐによみがえる。

私が彼に腹立たしさを感じるのは、ゴーン氏が誰のために人を斬って利益を捻出したかだ。会社が儲かり始めると、本当は従業員や株主に還元すべき利益を自分のポケットに捻じ込み始める。通常のポケットでは足りないので服の裏など、急ごしらえであちこちポケットを縫い付ける。でもだんだん不自然に服が膨らんで、外からでもはっきりと確認できるようになった!その結果が今回の社内告発につながる。「ふざけんな、俺は誰のために泣く泣く会社を去ったのだ。愛社のためでなく、ゴーンの成り上がり貴族生活を支えるためだったのか!」解雇された元社員の怒りの声が聞こえてくる。プライベートでの彼のベルサイユ宮殿を貸しきっての晩餐会、どんなホアグラのフランス料理が振舞われたのだろう?「皆さん存分に楽しんでください。どうせ金は日産にいくらでも出させますから」

いま各国でこのゴーン氏のようなグローバルで活躍する、無国籍型拝金主義者の投資家や経営者が多く登場している。彼らは金になればどこにでも行き何でもやる。ところで工房の屋根の上のサクラが満開です!(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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