冷汁

私は朝起きるのが早い、大体いつも3時には起床する。そこで朝食までに腹が減ると牛乳をかけるだけのコーンフレークは有難い。でもコーンフレークは食べるタイミングが微妙!早すぎると硬く、ちょっと間をおくと直ぐにデロデロになる。コーンフレークと言えばアメリカのケロッグ社だが、この開発者のケロッグ医師は大変な禁欲主義者で性欲を抑制するために、この食品を開発したのだという。いわば日本の精進料理のような物で、コーンフレークを食べると性欲を減退させる効果があるというのだ。「本当なのか?もっと若いときに知っていればなあ・・・」ところで子供の頃にアメリカのホームドラマを見ていると、朝食によくこのコーンフレークを食べているシーンに出あったが、そのころ日本ではまだコーンフレークが輸入されておらず、具体的にはどんな食べ物か?はっきり知らなかった。本格的に市場に出回るのはケロッグの日本法人が設立された1963年頃からである。

「行儀が悪いから、そんな食べ方やめなさい!」牛乳にパンを浸して食べると親によく注意されたが、この食べ方って本当にマナー違反なのか?ヨーロッパでの滞在中にホテルでの朝食風景を見ていると、ヨーロッパ人でもよくミルクやスープにパンを浸して食べている人をみかける。でも別に周りを気にする様子もないのでマナー違反ではないのでは?と思うのだが・・・。特にフランス人は皿に残ったソースをパンにつけて食べる。ソースは皿に残さないでパンで全部ふき取って綺麗にするのがマナーと聞いたが、本当はそうでもないらしい。コーンフレークの食べ方もパンをちぎり、カップに入れてミルクを注いで食べていたことに由来するのではと思う。

お茶付けなど飯に液体を注げば食べやすくなるので、どの民族でもこの食事法はあるのではないかと思う。日本ではきたないとされる食べ方が、子供の頃にやっていた、残したご飯に味噌汁をかけて食べる猫マンマ。こんな食べ方をすれば前に座った女性にはたいがい嫌われる。だが最初から大き目の茶碗に飯をかるく入れ、冷たい味噌汁を注ぐ宮崎の郷土料理の「冷汁」なら別にわるくない。要は出された料理の食べ方を途中で勝手に変更するのが、マナー違反ということだろう・・・。最近ラーメン屋に入ると付け麺という新しいジャンルのラーメンがあり、ソバと汁が別々の容器で供される。しかしそのつどタレにつけて食べるのが面倒なので、タレを麺の容器にぶち込んだら店主の視線を感じた。どう食べようが客の勝手だろうが、いちいちウルセンだよう!

夫婦という社会の最小単位でも、「箸の上げ下ろしも気になる」というが、一緒に生活すると育った環境などの違いから、食事の仕方など些細なことで対立感情も生まれる。(勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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