茶飲み話・林マリ子

「すいません、写真撮らせてください」といきなりフッション誌カメラマンに呼び止められる。1980年代話題になっていたファッションスポット代官山・ヒルサイドテラスで新しく開店したブランドショップ街を散策中・・・。その時は好きなデザイナーブランド・ニコルの細かい濃茶ヘリンボーンのワイドパンツに、海老茶色の同じくニコルのハーフコートを着込み闊歩していた。

1980年代といえば日本が一番輝いていた時代だと思う。その頃の私は婦人靴のブランドデザインナーをしていた関係で、トレンドに敏感なファッション人間である。当時は今のIT産業のようにファッション産業が時代を牽引し、一攫千金でリッチになるにはアパレルの会社を立ち上げたり、デザイナーになって成功することがもっとも近道であった。

この頃にファッション業界で話題になった本が、林マリ子「ルンルン、買っておうちに帰ろう」である。まだバブル崩壊前で、若い女性達が高額海外ブランド品などを買いまくり、浪費することが社会現象にもなっていた。彼女はそれら金満なトレンドを一冊の本にまとめ、流行作家としてデビューをはたした。同時期に田中康夫のこだわりライフスタイル本「なんとなくクリスタル」も出版され話題となる。

「やっとわが母校、日本大学にも民主化の波がやってくる」先日テレビニュースで、その林マリ子さんが日大の理事長に就任することが決まった。日本大学の本部組織は私が在学中の半世紀以前から、経営トップは右翼闇組織や一部政治家とつながり、大学運営資金を私物化していた。私が在学中にも古田会頭による使途不明金事件が発生し、それに怒った学生達が立ち上がり大規模な運動を展開したが、機動隊の催涙弾により鎮圧された。

今では考えられないが50年以前の日本では、現在の香港民主化デモに対する警察機動隊のような弾圧行為が普通に行なわれていたのだ。それに対するわれわれは道路の敷石を剥がし割って投石用の礫とした。後輩のテリー伊藤はその石が目に当たり、斜視になったと当時を振り返っている。(林マリ子さん頑張って!今こそ時代遅れな男の権力構造を根こそぎ変てください。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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