茶飲み話・時の流れ

このブログを書き始めて早いもので、もう5年くらいになろうか?最初は工房の宣伝になると思いなんとなく筆を取ったが、いつ日か五日に一度のルーティーンとなった。その時々で話題となっている事柄や、自身の経験などを無作為に発信しているので、暇つぶし程度に眺めてください。

世の中の歩みは速い。20年前は最先端であったブログ発信なども、今では動画配信などに押され、すでに時代遅れになっている。人生には絶対真理など存在しないので、人々は常に新たな刺激を求めて移り動いていく。いくら自分が気に入った仕事でもニーズがなくなれば、生きるために転職するしかない。

「これからは和服の仕事などなくなるので、大学に行って何か別の仕事を探せ」と父親から言われたのは高校生のころだった。そして縁あって選んだのが、シューズデザイナーである。でも40代になると隆盛を極めたファッション業界も限界が見えてきて、一生出来る仕事として陶芸家になる決意をする。しかし最初順調であった陶芸も60代になると時代との乖離が鮮明になる。そこでホームページを開きブログを連載するが時代は元には戻らない。

時流に敏感でありたいと思い続ける私が、次の転職先に選ぼうと試行錯誤している場所はメタバースの中である。仮想空間の中に土地を買い、抹茶カフェをオープンする。ブログに掲載した抹茶碗はすでにデジタル化しているので、これを全てカフェの棚に並べ自由に選んでもらう。そして実際にその茶碗が欲しければ後日、本物を郵送するというぐあいだ。

「なにしろ常識にとらわれていたら、もう全ての日常がオワコンなのだ」。時代は加速度的に進化し、留まることを許さない。あらゆる仕事は日進月歩で常に新たな知識の更新をせまる。今の現役世代は大変です!働きながら膨大な知識を吸収しなければすぐに遅れを取る。(夢物語でよいので、時代についていく自分を空想してみたい。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・UK

表題に挙げたUKとはご存知のように、ユナイテット・キングダム(王国連合)という意味でイギリスのことをさす。実は今このイギリス・大英帝国が、国家崩壊の岐路に立っていることはあまり知られてない。大英帝国はもともとイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドという四つの王国の連合国家である。

しかしこの連合国家がいま解体の危機にある。原因は数年前に実行されたブレクジット、すなわち欧州連合・EUからの脱退である。国民投票まで行なわれて決定されたEUからの離脱だが、スコットランドはこれに最初から猛反対をしていた。メインの輸出品目であるスコッチウィスキーなどに、EU諸国から関税をかけられると販売数が減り、地場産業が痛手を受けるとの理由だ。

そもそもイギリスがEUからの脱退を望んだのは、国境の無い同じEU後進国である東欧諸国からの大量の労働者流入である。彼らの職場進出に自国の労働者が職を奪われ、不満が増大していた。しかしあまり産業の発展していない、スコットランドやアイルランドはその影響を受けない。それならばいっそ独立をということになり、来年国民投票でその決を採る。そして投票の結果は独立支持が上回るはずだ。

スコットランドとアイルランドが独立すると、大英帝国イギリスも小国になる。そして欧州から孤立し他に同盟国を探す。すると組む相手は東アジアで同じく孤立している日本ということになりそうだ。最近は新聞紙上でも日英同盟の復活という記事を目にするようになった。イギリスとしても香港を失った現在では、東アジアに拠点を求めると、まともな国は日本しかない。

アメリカが国内回帰を強め、東アジアから手を引くと日本の防衛は崩壊する。北海道はロシアに取られ、沖縄は中国に帰属するかも?そこで日英同盟を結びイギリスと親子関係にあるオーストラリア、ニュージーランドの4カ国で新たな包括的枠組みを検討する必要が出てくる・・・。(イギリスと日本で次世代戦闘機を共同開発することが先日決まった。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶のみ話・翁

最近コンビニなどで年取った男性が一人で来ると、その対応に困惑することが多いという記事を目にした。どういうことか・・・?自身もまさにその年齢の対象者なので気になった。記事を読むとこの世代の男性は些細なことで、怒り店員を罵倒したりする。そのため若いバイトなどはお爺さんに恐怖心をいだく人も多くいるらしい。

解説によればこれは独居生活を続けると、寂しさのあまり怒りっぽくなったり、軽度な認知症によるものではないか?というような推論であった。でも当事者世代の私から言わせれば違う。これはあくまでジェネレーションギャップによるもので、加齢によるものではない。今の若い人には我々が育った戦後の社会環境の劣悪さなど、想像できないと思う。

私の幼少期、男子は学校や街中でも喧嘩による暴言や暴力は日常茶飯事である。「眼つけやがって!」と視線が合っただけで不良に脅されるので下をむいて歩く。なにしろ生徒の半分は素行が悪かったので常に緊張感をもって通学した。男子は大人しいとナメラレルるので、些細なことでもすぐキレて臨戦する必要があった。

「今の日本は本当にどこも清潔で、人々も穏やかになり平和だよなあ!」という実感を最近強く抱く。だからこのような日本で年寄りが瞬間、昔帰りをして怒鳴れば、怒鳴られたことなどあまりない若い人たちは、恐怖心を抱くのは当然である。育った環境から来る身に付いた習性など、簡単に変えられないジジイもいるので気をつけよう。

70数年生きて感じることは、年々男性が優しくなっているということだ。軍隊帰りのわれわれの父親世代は本当に怖かった。体罰という躾がまかり通っていた。でも3世代も経ると体罰はいつしか犯罪となって世の中から消える。今の男性は家事や子育ても均等に行い、怒鳴ることもあまりないらしい?(いずれ結婚という制度も時代遅れになるかも?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・拡張現実

私は今までこのブログで仮想通貨、仮想現実などのバーチャルな世界を多く取り上げてきた。それは私自身がこの世界に特に興味を抱いているからではない。でもたとえシルバー世代といえども、数年後にやって来るこれら仮想空間での娯楽は避けて通れないと強く感じているからである・・・。

世界人口はもうすぐ100億人になる。すると人口爆発に対応するため、人類は他の惑星に移住するか、新たに出現する仮想空間によりどころを求めるかの二択になる。宇宙開発にはしばらく時間が掛かりそうなので、とりあえずはバーチャル・リアリティーに進入することが世の中のトレンドになる。これ以上歳を重ねると学習能力がもっと衰えるので、今からコツコツと時代対応を行なうのが懸命であると思っている。

「いやあ、驚きましたよ!いぜん飼っていたビーグル犬が、突然居間に飛び込んできたのです」そして私に向かって咥えていたボールを放り投げて一緒に遊ぼうと誘う・・・。これはあくまでもスマホ画面の中の話だが、グーグルの拡張現実というアプリを取り込むと、現実映像と仮想映像の二つを重ねることが出来てしまう。犬でなく美女であったら、腰痛なども吹き飛んでウハウハだね。

これがいま話題のVR・仮想現実と違って、AR・拡張現実の技術だという。要はわれわれが実際に見ている現実の映像の中に、存在しない物を重ね合わせることが出来てしまうのである。たとえば美しい湖畔の風景を独り見ている自分に問いかける。「こんなとき昔のあの人がいたらなあ・・・」そしてスマート眼鏡をかけると亡霊のようにその人が現れるなど。

今年の夏は特別暑い。私の子供の頃クーラーがまだなかったので、兄弟は寝苦しい夏の夜は寝室に蚊帳をつり、電気を暗くして怪談話で涼をとる。外は街灯も少なく真っ暗である。すると恐怖のあまり人魂を見た、幽霊に遭遇したとの幻想で盛り上がる。拡張現実とはまさにこの幻想を作り出せてしまう技術なのである。(昭和を生き続けるのも悪くない。でも令和はもっと面白い。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

茶飲み話・培養肉

最近中国ではザリガニ料理が大人気だという。もともと中国の揚子江周辺は湖沼や湿地が多く、鯉などの淡水魚が多く養殖されてきた。でも近年はそれらの場所で注目されているのがアメリカザリガニ養殖である。ザリガニは繁殖力が強く丈夫なのでたいした手間もいらず、いくらでもとれる。食糧難の時代に人口の多い中国にはぴったりの食材である。

日本でもザリガニは明治以降食料ガエルの餌さとしてアメリカから輸入されたが、海産物の豊富なわが国では食料とされることはなかった。近年まで淡水魚中心で海水魚になじみのなかった中国人がサンマなどの青魚に目覚め、世界の海で乱獲を繰り返す今日、ふたたび原点に戻りザリガニなどの淡水魚に注目が集まるのは、世界の海にとっても歓迎すべきことある。

「培養肉って、いったい何だ!」謎めいたこの名の培養肉は近年急に注目されるようになった。培養肉は肉の組織を試験管で直接培養することで得られるという。現在では70社あまりがこの分野の新規参入しており、牛、豚、魚、ウナギまで研究開発が進行中だ。近い将来これら培養肉が市場に出回る日も近い。動物愛護の観点からも培養肉は推奨されているらしい。

すでに先行して大豆タンパクを用いたビヨンドミートはマクドナルドのハンバーガーにも使用されている。これに培養肉も新規登場すれば食文化は大きく変わる。「昔人間は動物を殺して食べていたの、残酷ね」と母が子に語る日も遠くない。でも役割を終えた家畜たちは急激にその数を減らすだろう。ペットで牛を飼う人もいないので、彼らの繁栄も終焉するのだ。

まだ馬が馬車をひいていた子供の頃、馬はもっと身近な存在であった。もし現在馬が都会の道路で馬車を引いたらニュースになる。木曽馬など日本の農耕馬も使役から開放されたらほとんど絶滅した。そこで人間の食料で無くなった家畜もたぶんおなじ運命をたどる。これが家畜達にとって良いの悪いのか?牛さんに聞いてみたい。(ザリガニや昆虫でなく、本物が食えるのも今のうちですかね。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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