茶飲み話・158
「円安が急速に進み、ついに158円になる。まいった!」するとこれから小麦や牛肉など輸入に頼る食材が値上がりし、食品価格が高騰することを覚悟することになる。そしてこの円安は今後も続き、じりじりと160、170円になる可能性も高いという。そして数年後には恐ろしいことに、1ドル200円になる未来が待っているかもしれないのだ。(もし日銀が金利を上げると一時的に円高になるので注意!)
日本が円安になる要因は少子高齢化で年々労働人口が減少していること。財政赤字の補填に紙幣や国債を乱発し、円の価値が減少し続けていること。そして多量の赤字国債利払いに回す資金がたりず、金利を大きく上げられない事などがある。まさに日銀の金融政策が機能しない状況に陥っている。でもこれらのことは余り国民に知られたくないので、テレビなどマスコミでは報道を控える傾向にある。
ところでいま急速に経済が落ち込む中国では人民元暴落に備え、政府や人民がゴールドを爆買いしている。そのため世界中にストックされいるゴールドが中国に吸い寄せられているのだ。日本でも最近金価格が急騰し、長らくタンスの奥に隠し持ったゴールドを喜んで売る人も多くいるが、それはとても残念な行為だ。中国のゴールド爆買いにより、現在先進国にあるゴールドが枯渇し品薄状態になりそうだ。
そして近年、経済発展の著しいインドでは昔からゴールド好きな人が多く、お金がたまるとせっせとゴールドを貯めこんでいる。なにしろ14億人もいる両国が金買いに走れば、どうなるか想像するのもたやすい!彼らは日本人と比べるとはるかに金銭欲が強く、価値がなくなることもある紙幣など根っから信用していない。でも善良な日本人は政府や日銀を疑うことなどなく、堅実に紙幣を集める。
もっと円安やインフレが進んでいき、我々の銀行預金が日々目減りしていく状況をただ眺めているのも悪くない。下手に欲をかいて詐欺まがいの投資に手を染め、文無しになることに比べればずっとましだ。でも一つ言える事はこれからも平穏な老後を送るには円貯金だけではいずれ家計は崩壊する!(外貨預金、米株、日本株、インド株など投資先は色々あるが、私には闇夜に輝くピッチピチ金さん、銀さん、それに末娘の白金ちゃんが美人に見える。勝田陶人舎・冨岡伸一)