
茶飲み話・三重苦
三重苦とは我々日本人が現在おかれている生活環境をいう。昨年までは今後確実にやって来る二つの困難を話題にしていたが、今年に入りアメリカがイラン戦争を始めると、石油危機という新たな問題がまた一つ加わった。遠くヨーロッパで行われているイスラエル戦争などは直接我が国には影響がなかったが、イラン戦争は我が国の原油輸入の95パーセントを依存するペルシャ湾で行われているため、深刻な状況になっている。
従来私が懸念していたAIやロボット技術の急激な進化は、3年後の近未来すら予測不可能な状況になった。現在でも日々変化が激しく混乱しているのに、コンピューターの演算速度が万倍速い量子コンピューターが登場すると、我々の生活環境は一変する。シンギュラリティと言われるAIが人間の知能を超える日も目前に迫っている。AIがAIを、ロボットがロボットを開発し、人手がいらなくなる。
そしてもう一つの危機が各国の中央銀行が抱えている膨大な額の赤字国債である。既に我が国には1200兆円もの政府債務があるが、米国も同様に40兆ドルもの負債がある。そして毎年この国の借金は増え続けているのだ。そのためこれからやって来る高インフレに対処するため金利を上げる必要があるが、金利を上げると利払いが膨らむのでインフレが野放しになる可能性が高い。
これからやって来る三重苦を要約すると、まずAI、ロボットの進歩は業務の効率化を促進し、多くの失業者を生み出していく。中国やアメリカではすでに始まっているが大学を卒業しても就職先がない状況になる。いまコンビニなどでも人手がなく移民を入れろと言う声もあるが、コンビ二でも3年後には無人店舗がかなり増えているはずだ。いま下手に移民を入れると数年後には失業した外国人の生活保証まですることになる。
このような困難な時代に対処するには、なるべく現金を減らし実物資産に代える事である。エアコンなどの家電や車も必要があればすぐに購入する。災害に備える意味でも水や食料の備蓄。預金はゴールドやシルバーに少しづつ代える。現在は比較的安いので買い時かもしれない。そして株式も良いと思うが難しいので、年金族にハードルが高い。(でも心配することはない。困難な数年を超えれば、自動車が空を飛び、ロボットが働き、人は150歳まで生きる未来が待っている。勝田陶人舎・冨岡伸一)
