茶飲み話・ウクライナ

「ウクライナの戦争はいつ終結するのですかねえ?」最近ではこの戦争にも飽きが来たのか、人々の関心も徐々にトーンダウンしてきている。開戦から半年もたつと、ロシアからの石油や天然ガス供給停止からエネルギーや電気代が上昇し、庶民の金銭的負担が増える。するとしかたなくロシアの力による侵攻を容認する空気感も、NATO諸国の間で漂い始めた。

とくにドイツではあれほど盛り上がっていた反ロシアの世論も、インフレ不況には背に腹は変えられず、適当なところでロシアと妥協しろ!という声が高まる。もしロシアから天然ガスが供給されずに冬を迎えると、暖を取れず大変なことのなるらしい。いっぽうゼレンスキー大統領はロシアによる占領地を全て奪還しない限り、停戦は行なわないと強気だ。

ドイツがこの戦争に弱腰になる主因は、前メルケル首相の対ロシア政策によるところが大きい。旧共産主義国家であった東ドイツ出身のメルケルさんは16年に及ぶその在任期間に、もと共産主義陣営の仲間である中国やロシアに接近し親ロ、親中政策を推し進め、そのけっか抜き差しなら無い状況を作り出してしまった。一部ではメルケルはロシアのスパイではないかと冗談に噂されている。

でもこれからもダラダラとウクライナ戦争が続くとロシアからの一次産品の供給が途絶え、物価上昇によるインフレが止まらない。すると世界景気は失速し、不景気の物価高という最悪の事態、スッタクフレーションに突入していく。いまパンデミックや気候変動、ヨーロッパでの戦争など様々な要因で世界は混乱している。あんなに簡単に行けた海外旅行も危険と円安で躊躇する。

でも「おら、ドバイさ行くだ!」とばかりに世界の金持ちは、所得税の無いドバイに集結する。産油国に囲まれ、エネルギー問題や戦争に巻き込まれる心配も少ない。真夏は外気温など50度に達するが、安い電気料金で建物の中はエアコンかけ放題・・・!ドバイそこは現代の理想都市ガンダーラか?あるいは砂漠に出現した巨大な蜃気楼?(しょせん人生など幻想の中で生まれ、影絵の中で育ち、蜃気楼のように消えていく。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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