茶飲み話・和

「和を以って尊しとなす」とは「みんなが相手を尊重しあい、認め合って協調することがなによりも尊い」という意味だが、これは現代の日本社会においてもある程度の共通認識として捕らえられている。そしてもっといえば「謙譲の美徳」、「人を先に立てて自分は、でしゃばらない美しい行為」、それにこれは儒教の概念だと思うが、年上の人をうやまう「長幼の序」というのもある。

でも日本人ならだれでも通常当たり前として捉えられているこれら概念が、世界的に見るとかなり特殊なのだ。「日本の常識は世界の非常識」といわれる思考回路は色々あるが、謙譲の美徳などその際たるものである。日本人ほど他の人の気持ちを慮って生活する民族はいない。これら土着の対人関係はいったい、いつ頃から芽生えたのかというと最近の研究ではそのルーツは縄文時代にあるらしい。

縄文時代は気候がもっと温暖だったため、その遺跡の多くが東北地方から出土している。特に有名なのは青森県にある三内丸山遺跡であるが、ここからは多数の竪穴式住居跡が出土し、様々な生活用具なども見つかっている。そして埋葬された人骨も数多く掘り起こされたが、それらの人骨からは争って傷つけられた痕跡など全くないらしい。日本人は古来より譲りあって暮らしてきたようだ。

日本の台地には豊かな自然と豊富な水がある。そして海にも囲まれているために、貝などの食料も常に豊富であった。そこで争いごとも少なく、他の地域を侵略する必要も無いため独特の文化が醸成されてきたという・・・。いよいよ流行り病も収束に向かい、これから円安で物価安のわが国に大挙して外国人がやってくる。彼らにとっては日本の街は安全で清潔で食べ物は旨いし、サービスはタダで至れり尽くせりだ。

「うちの子に教室の掃除や給食の配膳などやらせないでください」中国人など外国人子弟を日本の小学校に迎えると、こう抗議してくる親がいるという。掃除や配膳などは身分の低い人たちの仕事!そんなこと金払って彼らにやらせろ、学校は勉強だけ教えればよいとくる。これは階級社会で育った人たちの典型的な考え方だ。多数の外国人観光客や移民が増えるのもよいが、日本人の伝統文化などは失いたくない。(食たりて礼節を知る。勝田陶人舎・冨岡伸一)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

© 2022 冨岡陶芸工房 勝田陶人舎