茶飲み話・老人ホーム

 

「仮想体験で心身生き生き!」読売新聞によれば高齢者施設にいながら、旅行を体験者できるVR仮想現実や、メタバースといった最先端技術の活用が、福祉施設の現場にも広がってきているという。「それはそうでしょう!」私が数年前より話題にしている、高齢者とハイテク技術の相性はとても良く、ロボット介護士やメタバースの普及は全く新しい老後生活の福音である。

「空が広いよ」「近くを女性が歩いている」。戸惑いながらVRゴーグルを着けたデイサービスの利用者が目の前のハワイの映像を追いかける。映像は自分の目の動きに合わせて動くため、まるでその場にいるかのようだという。体験者は「足もとにきれいな砂浜が広がっていて、実際に旅行した気分になった」と笑顔で話していたらしい。

数年前、私の友人が糖尿病の悪化で若くして特別擁護老人ホームに入居していたため数回訪れたが、まわりは年寄りばかりで日々やることがなく退屈でどうしようもないと語っていた。当時もしメタバースのような仮想空間での滞在が可能なら、ホームでの生活もずいぶん楽しいものとなったのではないか!これからは「余生人」こそ積極的なデジタルの活用が急務なのです。

先日ここでもとりあげた「チャットGPT」がいま世界中で話題になっている。今はまだテキストでの応答だが、数年もすると音声で受け答えしてくれるので介護士と気を使いながらしゃべるより、AIとチャットするほうがずっとマシになる。そこでハイテクを利用すれば、今後やってくる余生は退屈どころ「お花畑」である。

私が日々思考している数年先にせまるデジタル化による未曾有の大変革時代にどう対処し、それらをどのように受けいれるかは、すべての余生人にとって大きな課題だ。私のブログではあえてこれらのトレンドを紹介し、遊興余生人の視点で面白おかしく綴りたいと思う。(本日の造語は老人と言わずにあえて余生人と言ってみた。時代はますます面白くなる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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