「さくら、さくら、弥生の空は見渡す限り・・・」。いよいよ春爛漫、日本が一番美しく輝く季節がやって来た。最近ではこの季節をめがけて多くの外国人が来日するようになった。特に欧米人の観光客は増大し、京都などの観光地は何処も混雑して宿泊所も足りないオーバーツーリズムになっている。先日も姉夫婦が京都に旅行したが、嵐山の竹林などは英語しか聞こえてこない状態で混雑していたという。
それにつけても日本は平和で有難い。今や世界中が混乱状態で、日本の安全と清潔さは最大の観光資源となっている。飲食店での食事も旨く安価で日本食に対する評価も非常に高い。でも現在は原材料費の高騰や、人手不足での賃金上昇で今後は大きく変わろうとしている。しかしまだサイゼリヤなどのコスパは最高で、ピザをつまみにワインを飲んで1000円とは驚きだ。イタリア人などは0が一つ少ないのではと尋ねるという。
でもこの状態も、じきに歴史の中に葬り去られる。先日もイスラエルがシリアのイラン大使館を攻撃し、怒ったイランがイスラエルに反撃を宣言、中東で大規模な戦争が起こりそうだ。すると原油価格が高騰し、多くの物価が上昇する。現在でもパナマ運河が渇水で船舶の通行が大幅に減り、またスエズ運河もイエメン・フーシ派による紅海封鎖で通行できない。
いま世界を見渡せばウクライナ、パレスチナでの戦争、中国での経済破綻、アメリカの経済格差による暴動。欧州では移民による混乱と先進国とされるG7の各国でも日本を除くと、まともに機能している国など一つとしてない。しかしその日本でも自民党による裏金問題により政治は大混乱で、岸田政権は瀕死状態に陥っている。これでは国会でインフレなどに対する協議もまともに出来ない。
現在多くの日本人はマスコミ、政治家、そして庶民も平和ボケで、大きく揺れている国際社会に対する関心など欠如している。すでに世界情勢は危機的状況だ。「備えあれば憂いなし」各地で地震も多く食糧備蓄やインフレ対策など考える事も必要かも。新年度に入り金さんに続き、銀さんが急に元気になる。・・・。(日曜日、久しぶりに千鳥ヶ淵の桜を見に出かけた。勝田陶人舎・冨岡伸一)