スパゲッティ

どこの国でも食事の仕方にはその民族のマナーやルールがある。郷に入っては郷に従えで、とりあえずその民族のしきたりに従うのが、その国の人と上手く付き合うコツである。日本人の箸を使う文化も外国人にとっては難しいが、フォーク一本で食べるイタリア人のスパゲッティの正しい食べ方も非常に難しい。かつてイタリア人から教えてもっらった、正式なスパゲッティの食べ方を復習してみよう。イタリアでレストランに入り、目の前に注文のスパゲッティが運ばれてきたとする。まずフォークを手に持ち横に寝かせて、上の部分から2,3本のスパゲッティを取る。(多くとるとスパゲッティの塊が大きくなり、大口を開けないと口に入らない)

次に親指と人差し指、中指の間で、くるくるフォークを回すと小さめの一口サイズの塊ができる。それを上品にサラットくちに運ぶ。スパゲッティはいつも完全に巻きとり、途中で絶対に噛み落とさない。これを何度も繰り返す。最後に噛み切ったスパゲッティの破片が、皿に一本でも残ったら失格だ。それにイタリア人はスパゲッティを食べる時にはスプーンは使わない。スプーンを使って食べるものと思っている日本人は多いが、イタリアではスパゲッティを食べる時にスプーンは出てこない。もしスプーンが出てきたら、あなたが外国人で上手く食べられないだろうと思い、気をきかせたのだ!あとフォークを立て皿に押し付けてカチャカチャ音を出し巻くのも禁止だ。うるさいし、せっかくの良いお皿の表面が傷つくそうだ。

むかしイタリアのスパゲッティが日本に直接輸入される前、日本にはオーマイ・スパゲッティーしかなかった。これはアルデンテどころか茹でると直ぐに柔らかくなった。半世紀前のスナックの出来始めの頃、ここで流行った料理がスパゲッティーナポリタンである。茹で上げたスパゲッティーをフライパンにとりピーマンとベーコンと共に油で炒めケッチャップをたっぷり加えて混ぜるだけだ。でもこのナポリタン麺が柔らかく食べやすいので結構私は好んで食べていた。先日パン屋でこのナポリタンをパンに挟んであるのを発見!無国籍料理もここまでくればたいしたもんである。

写真は自作のお皿、鱈子のスパゲッティでもいかがですか?(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎)

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