茶飲み話・メタバース

「最近の日本人若者は海外留学を嫌い、その数が大きく減少してきている」という報道があった。確かに今のヤングは内向きで冒険を嫌う傾向があるようである。その論調によれば、これでは日本の将来発展は危ぶまれ、三等国に成り下がるとの見解が述べられていた。でも時代を良く考察すればこれからの時代は現地に行かずとも、オンライン等で解決できる事案が増えていることも確かだ。

若者は常に時代のトレンドには敏感である。我々世代が感じない時の流れを捉える嗅覚を持っている。生まれた時からデジタル機器に囲まれ、それらを積極的に操作する。そして日本の行く末を決めるのは年老いた政治家でなく、彼ら自身なのである。コロナの流行などなくても、時代は明らかに内向きの「巣篭もり」を奨励しているようだ。

先日あのお堅いNHKでもメタバース仮想現実で生活する若者の実態を放映した。彼は起きているほとんどの時間を仮想空間ですごし、食事とトイレ以外はVRゴーグルをかけて夢の世界に浸りきっていた。時代は常に未来を追い、後ろを振り返ることは無い。10年前には全く考えられなかったが、知らないうちに人類の多くがスマホを離さず生活するようになった。

「ただ眺めているスマホやパソコンの画面の中へ、直接入れる時代が来た!」と言ったら、そんなこと信じられないと感じる熟年者はまだ多いのではないか?でも数年も経つと、そんな時代が確実にやってくる。仕事も旅行も恋愛だって、仮想空間の中で成立するのだ。いよいよドラえもんのドコデモドアー、タケコプター、タイムマシンが体感できる。

今まさに人類は未知の領域に足を踏み入れようとしている。好むと好まざると熟年世代もついて行かざるをえない。「私は絶対にそんな新しい携帯嫌いだ!」といってスマホを拒否し続けたあなたも、今ではすっかりヘビーユーザーだ。5年後が楽しみだね。「仮想空間の中で毎日若いイケメン彼氏と会ってるの!」などと言わんといて下さいね・・・。(メタバースこそわれわれ塾年の夢の世界なのか?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

© 2024 冨岡陶芸工房 勝田陶人舎